カーボン・温室効果ガス(16社)
日本企業のCO2排出量(Scope 1/2/3)、温室効果ガス削減目標、カーボンニュートラル宣言などのデータを横断比較します。SBT認定、カーボンオフセット、排出原単位など、気候関連の具体的な数値を企業ごとに確認できます。
温室効果ガス開示とは
温室効果ガス(GHG)の開示とは、企業が自社の事業活動で排出するCO2等のGHGを定量的に把握し、削減目標と実績を公表することです。GHGプロトコルに基づくScope 1(直接排出)・Scope 2(間接排出)・Scope 3(サプライチェーン全体)の分類が国際標準となっています。TCFDやSBTiへの対応も普及しており、脱炭素への取り組みは企業の競争力に直結します。
開示トレンドの示唆
- Scope 3は多くの企業で総排出量の80〜90%を占めます。Scope 1・2の削減が進む中、サプライチェーン全体の脱炭素化が次のフロンティアとなっています。
- SBT認定を取得した企業は、科学的根拠に基づく削減目標を設定しており、投資家・取引先からの信頼が高い傾向があります。1.5℃目標への対応を宣言する企業も増加中です。
- カーボンニュートラルへの移行において、再生可能エネルギーの調達(RE100)・省エネ投資・カーボンオフセットの組み合わせが重要な戦略オプションとなっています。
導入 もはや「努力目標」ではない気候変動対策
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気候変動は、もはや遠い未来の環境問題ではなく、現代の企業経営を根底から揺るがす喫緊の課題である。異常気象による物理的リスクの増大、脱炭素社会への移行に伴う政策・規制の強化、そしてESG投資の潮流が機関投資家のエンゲージメントを加速させる中、企業の温室効果ガス(GHG)排出量削減への取り組みは、その持続可能性、ひいては企業価値そのものを測る重要な指標となった。
かつては企業の社会的責任(CSR)活動の一環と見なされがちだった環境対策は、今や事業戦略の中核に位置づけられるべき経営マターへと変貌を遂げた。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言やISSB(国際サステナビリティ基準審議会)による開示基準の策定は、気候関連のリスクと機会を財務情報と統合し、具体的かつ比較可能な形で開示することを企業に求めている。投資家や顧客、そして社会全体が、企業の「本気度」を厳しく見極める時代が到来したのだ。
この潮流の中で、日本企業はどのような現在地にいるのだろうか。多くの企業が「2050年カーボンニュートラル」という長期目標を掲げる一方で、その達成に向けた道筋、特にサプライチェーン全体にわたるScope3排出量の削減という巨大な壁にどう立ち向かっているのか。その戦略と実行力には、企業間で大きな隔たりが生じ始めている。
本稿では、製造業、運輸、食品、化学、商社など、日本の主要産業を代表する15社のESGデータ、特にカーボン・温室効果ガスに関する最新のファクトデータを横断的に分析する。単なるデータの羅列ではなく、各社の目標設定の野心度、実績との乖離、そして業種特有の課題と独自の戦略を深く掘り下げることで、日本企業全体のトレンドと個社の特徴を浮き彫りにする。データが雄弁に語る事実を基に、脱炭素経営の最前線で繰り広げられる挑戦と葛藤、そして未来への示唆を探ることこそが、本稿の目的である。
全体トレンド 「Scope3の壁」と「削減貢献」という新たな潮流
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15社のデータを俯瞰すると、いくつかの共通した傾向と、企業間のアプローチの違いが見えてくる。特に、「Scope3排出量の圧倒的な存在感」と、それを乗り越えるための「削減貢献量という新たな価値軸」の台頭は、現代の脱炭素経営を象徴する二大潮流と言えるだろう。
目標設定の標準化と野心度の差異
まず、多くの企業が2050年のカーボンニュートラル達成を長期ビジョンとして掲げている点は共通している。本田技研工業、コニカミノルタ、伊藤忠商事、ブリヂストンなどがその代表例だ。これは、パリ協定の目標達成に向けたグローバルな要請に応える姿勢を示す上で、もはや「標準装備」とも言える目標となっている。
しかし、その手前に置かれる中期目標(主に2030年)に目を向けると、各社の戦略と本気度の差が顕著に表れる。例えば、サントリーは自社拠点(Scope1・2)で2019年比50%削減、バリューチェーン全体(Scope3含む)で30%削減という野心的な目標を掲げ、SBTイニシアチブの「1.5℃目標」認定も取得している。一方で、住友電気工業はScope1・2で30%削減、Scope3で15%削減を2030年目標としており、削減率には差が見られる。
さらに踏み込み、コニカミノルタは自社の排出量を上回る削減貢献を目指す「カーボンマイナス」を、伊藤忠商事はより早期の削減達成を目指す「2040年オフセットゼロ」を掲げるなど、標準的なネットゼロ目標を超える独自のビジョンを打ち出す企業も現れている。
「Scope3の壁」という共通課題
各社の排出量データを比較して最も衝撃的なのは、Scope3(サプライチェーンにおける間接排出)の排出量が、Scope1(直接排出)およびScope2(間接排出)の合計をはるかに上回るケースがほとんどであるという事実だ。
半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンはその典型例だ。同社のScope1・2排出量は合計で4.7万トンであるのに対し、Scope3は上流(原材料調達など)で513.2万トン、下流(製品の使用など)で756.2万トンに達する。実に、バリューチェーン全体の排出量の99%以上がScope3であり、その中でも製品使用時が約6割を占める。
総合商社の伊藤忠商事も同様で、連結GHG排出量に占めるScope3の割合は90%を超える。住友電気工業も、Scope1・2が161.9万t-CO2であるのに対し、Scope3は2,502万t-CO2と桁違いに大きい。
この現実は、企業が自社の工場やオフィスの省エネ、再生可能エネルギー導入といった努力(Scope1・2対策)だけでは、気候変動問題への貢献は限定的であることを示している。真の脱炭素経営とは、自社のコントロールが直接及ばないサプライチェーン全体、すなわち原材料の調達から製品の使用、廃棄に至るまでの全領域を巻き込んだ変革に他ならない。この「Scope3の壁」をいかに乗り越えるかが、すべての企業に突きつけられた共通の、そして最大の課題なのである。
「削減貢献量」による新たな価値創造
この巨大なScope3の課題に対し、先進企業は守りの削減努力だけでなく、攻めの価値創造へと視点を転換し始めている。それが「削減貢献量(Avoided Emissions)」という考え方だ。これは、自社の製品やサービスが社会に導入されることによって、社会全体のGHG排出量がどれだけ削減されたかを定量化するアプローチである。
この分野をリードするのがパナソニックホールディングスだ。同社は、自社バリューチェーンの排出削減(OWN IMPACT)と並行して、社会へのCO2削減貢献量を重要な経営指標と位置づけている。2024年度の実績では、その貢献量は5,325万トンに達した。これは、省エネ性能の高い家電や、EV向け車載電池、データセンター向けのソリューションなどがもたらした効果である。
同様に、コニカミノルタも「お客様・社会のCO2削減貢献量」として68万トンの実績を開示。花王も「温室効果ガス削減貢献量」が443.4万トンに上ると報告している。ブリヂストンは、自社のScope1・2排出量の2.9倍にあたるCO2削減に貢献したと表現する。
このアプローチは、企業の事業活動そのものが社会の脱炭素化を加速させるエンジンとなり得ることを示している。排出量をコストとして管理するだけでなく、削減貢献を新たな事業機会として捉える。この戦略的転換こそが、Scope3の壁を乗り越え、持続的成長を実現するための鍵となりつつある。ただし、その算定基準の標準化や第三者による検証など、信頼性と比較可能性の確保が今後の重要な課題となるだろう。
企業別深掘り分析 戦略の差は細部に宿る
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全体トレンドを踏まえ、ここでは特徴的な取り組みを進める企業の戦略を、具体的なデータを基にさらに深く掘り下げていく。各社が直面する固有の課題に対し、どのような戦略的アプローチで挑んでいるのか。その解像度を上げることで、他社が学びうる普遍的な示唆が見えてくる。
パナソニックホールディングス 「削減貢献」を経営の羅針盤に
パナソニックホールディングスは、「自社の排出削減」と「社会への貢献」という二つのインパクトを両輪で追求する戦略が際立っている。同社の環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」は、この戦略を明確に象徴している。
特筆すべきは、CO2排出を実質ゼロにする「CO2実質ゼロ工場」の展開スピードだ。2024年度の目標37工場に対し、実績はそれを大きく上回る45工場に達した。これは、徹底した省エネと再生可能エネルギー導入を着実に実行している証左である。この取り組みにより、Scope1・2におけるCO2削減量は年間83トンに上る。
しかし、同社の戦略の真骨頂は、事業ポートフォリオそのものを脱炭素化へと舵を切っている点にある。先に述べた社会へのCO2削減貢献量5,325万トンは、その成果の表れだ。貢献の内訳を見ると、空調や冷蔵庫用の高効率DCモーター、データセンター用バックアップ電源など、社会インフラのエネルギー効率を根底から支える製品群が並ぶ。社会へのCO2削減に貢献した製品数は、2020年度の28製品から2024年度には61製品へと倍増しており、貢献を事業成長のドライバーと位置づける戦略が着実に実を結んでいることがわかる。
2050年までに3億トンという壮大な削減インパクト目標は、もはや単なる環境目標ではない。それは、パナソニックグループが未来の社会においてどのような価値を提供し、どのような存在意義を確立しようとしているのかを示す、経営の羅針盤そのものである。
東京エレクトロン 「製品使用時」の排出削減こそが生命線
半導体製造装置という、現代社会のデジタル化を支える基幹産業に身を置く東京エレクトロンは、その事業構造ゆえに特異な課題に直面している。前述の通り、同社のGHG排出量の大部分は、顧客である半導体メーカーが同社の装置を使用して半導体を製造する際に消費する電力に由来する。
この構造を理解すれば、同社が「ウェハー1枚当たりのCO2排出量削減」を最重要KPIの一つに掲げる理由が明確になる。2031年3月期までにウェハー1枚当たりのCO2排出量を55%削減するという目標は、自社の事業成長と地球環境への貢献を両立させるための生命線だ。実績は21%削減と、道半ばではあるが、着実に歩を進めている。
この目標達成に向け、同社は製造装置のプロセス性能と環境性能の両立を追求している。より少ないエネルギーで、より高効率に半導体を製造できる装置を開発・提供すること。それこそが、東京エレクトロンにとって最大のScope3削減策であり、顧客に対する最大の価値提供となる。この取り組みは、自社の直接的な排出量削減と並行して進められており、バリューチェーン全体を俯瞰した戦略的アプローチの好例と言えるだろう。
ANAホールディングス 排出集約型産業の苦闘とイノベーション
航空業界は、その事業特性からGHG排出量が極めて大きい。ANAホールディングスのデータは、その現実を如実に示している。2024年度の航空機からのCO2排出量は1,123万トン。これは、他業種の企業の年間総排出量をはるかに凌駕する規模である。
このような排出集約型産業にとって、脱炭素化への道は平坦ではない。しかし、ANAは多角的なアプローチでこの難題に挑んでいる。一つは、地道な運航効率の改善だ。サメ肌効果を応用したリブレット加工フィルム「AeroSHARK」を機体に導入することで、約1%のCO2排出量削減効果を確認しており、年間では800t-CO2の削減が期待される。飛行経路の短縮など、日々の運航改善による削減目標も12.5万t-CO2と設定されている。
もう一つは、SAF(持続可能な航空燃料)のような次世代技術への転換である。これは長期的な視点でのゲームチェンジャーとなりうるが、安定供給やコストが大きな課題だ。
ANAのデータは、Scope3の複雑さも示唆している。航空機の製造に関わる「資本財」(カテゴリ2)からの排出が570.9万トンと非常に大きく、サプライヤーである航空機メーカーとの連携が不可欠であることを物語っている。排出集約型産業の脱炭素化は、一社の努力だけでは完結しない。技術革新、政策支援、そしてバリューチェーン全体での協調が揃って初めて、未来への航路が開かれるのである。
サントリー 「水と生きる」思想が貫くバリューチェーン改革
サントリーの脱炭素戦略は、「水と生きる」という企業理念に深く根差している。そのアプローチは、自社工場の排出削減にとどまらず、製品のライフサイクル全体、特に容器包装と物流にまで及んでいる。
象徴的なのが、ペットボトルの「ボトルtoボトル」リサイクルだ。この水平リサイクルは、新規の化石由来原料からペットボトルを製造する場合と比較して、CO2排出量を約60%削減できるという。さらに、薄肉化されたロールラベルの導入でCO2排出量を25%削減するなど、容器包装の細部にまで環境配慮が行き届いている。
物流面では、異業種との協業による効率化が目を引く。ユニ・チャームとのリレー方式による往復輸送で年間223トン、ダイキン工業とのダブル連結トラック活用で年間68トンのGHG排出量を削減した。これは、個社最適から業界・社会最適へと視座を高めることで、新たな削減余地を生み出せることを示す好事例だ。
これらの積み重ねの結果、2024年におけるバリューチェーン全体でのGHG排出量は、基準年比で13%削減を達成。自社拠点での削減率32%と合わせて、着実な進捗を見せている。サントリーの取り組みは、企業理念が具体的な環境施策へと昇華され、バリューチェーン全体を巻き込む力を持つことを教えてくれる。
本田技研工業 ガバナンスと一体化した製品戦略
自動車メーカーである本田技研工業(ホンダ)の戦略は、当然ながら製品、すなわちモビリティのカーボンニュートラル化が中核をなす。2050年のカーボンニュートラル達成に向け、EV(電気自動車)化を推進するのは業界の共通戦略だが、ホンダの特徴はそれを支える多角的なアプローチと強固なガバナンスにある。
同社は、四輪車だけでなく、二輪車、パワープロダクツ(汎用エンジンなど)の各事業セグメントで、製品CO2排出原単位の削減目標と実績を細かく管理している。例えば、四輪製品では2031年3月期までに27.2%、二輪製品では15%の原単位削減を目指す。これは、ポートフォリオ全体での環境性能向上への強い意志の表れだ。
さらに注目すべきは、これらの環境KPIを経営のガバナンスに組み込んでいる点である。役員報酬の評価において、企業活動および製品のCO2排出量の目標達成度が20%のウェイトを占める。経営陣のインセンティブを環境目標と直結させることで、全社的なコミットメントを確固たるものにしている。
また、企業活動全体のCO2排出総量も重要なKGIと位置づけ、2031年3月期までに46%削減を目指す。2025年3月期の実績は47.5%削減と、目標を前倒しで達成する勢いだ。製品戦略と企業活動の両面から脱炭素を追求し、それをガバナンスで担保する。ホンダの統合的アプローチは、多くの企業にとって参考になるだろう。
ニコン サプライヤーエンゲージメントでScope3に挑む
精密機器メーカーであるニコンは、Scope3、特にカテゴリ1「購入した製品・サービス」からの排出削減が重要な課題となる。この課題に対し、同社はサプライヤーとの連携、すなわちサプライヤーエンゲージメントを強化することで正面から向き合っている。
その具体的な目標として、「重要な調達パートナーのCO2排出量把握」を掲げている。2024年度は70社以上を目標としていたが、実績はそれを上回る90社の排出量を把握した。さらに2025年度までには、調達額上位8割に相当する150社以上の排出量を把握するという、より高い目標を設定している。
これは、Scope3削減の第一歩が「可視化」にあることを明確に示している。どのサプライヤーから、どれだけの排出が付随して自社にもたらされているのかを把握しなければ、有効な削減策は打てない。排出量を把握した上で、サプライヤーと協働して削減努力を促していく。この地道なエンゲージメントこそが、複雑に絡み合ったサプライチェーンの脱炭素化を実現する唯一の道である。
ニコンの2030年度目標は、Scope3を2022年度比で25%削減するというものだ。サプライヤーとの連携強化が、この目標達成の成否を分けることになるだろう。
住友電気工業 目標と実績の乖離が示す難しさ
住友電気工業のデータは、脱炭素経営の難しさと複雑さを物語っている。同社は中期経営計画で、Scope1・2の排出量を17.5%削減する目標を掲げている。しかし、2024年度の実績は目標に反して1.1%増加してしまった。
一方で、Scope3に目を転じると、状況は一変する。8.7%削減という目標に対し、実績はそれを大幅に上回る20.4%削減を達成したのである。
このScope1・2とScope3での対照的な結果は何を意味するのか。データだけでは断定できないが、いくつかの可能性が考えられる。Scope1・2の増加は、事業拡大に伴う生産量の増加が省エネ努力を上回った可能性や、再生可能エネルギーへの転換が計画通りに進んでいない可能性を示唆する。一方で、Scope3の大幅な削減は、製品ポートフォリオの変化(より環境性能の高い製品の比率向上など)や、主要サプライヤーの脱炭素努力、あるいは算定方法の精緻化などが影響しているかもしれない。
この事例は、GHG排出量の増減が単純な削減努力だけで決まるのではなく、事業活動の動向やサプライチェーン全体の変化など、複数の要因が複雑に絡み合って決まることを示している。目標と実績の乖離を真摯に分析し、次なる戦略に活かしていく。その不断のPDCAサイクルこそが、長期的な目標達成には不可欠なのである。
横断比較 データから浮かび上がる各社の立ち位置
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個社の分析をさらに深化させるため、ここではいくつかの切り口で企業間の横断比較を行う。目標の野心度、Scope3への取り組み、そして成果指標の置き方など、アプローチの違いを比較することで、各社の戦略的な立ち位置が一層明確になる。
目標の野心度 「ネットゼロ」の先へ
2050年ネットゼロは共通目標となりつつあるが、その中身には濃淡がある。特に2030年の中期目標は、その企業の覚悟を示すリトマス試験紙となる。
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リーダー群: 花王(Scope1+2で55%削減)、ニコン(同57%削減)、サントリー(同50%削減)などは、SBTの1.5℃目標に整合する高いレベルの削減を掲げる。さらに、コニカミノルタの「カーボンマイナス」や伊藤忠の「オフセットゼロ」は、排出削減の責任範囲を自社やバリューチェーンを超えて社会全体へと広げる、次世代の目標設定と言える。
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フォロワー群: 一部の企業では、削減目標が相対的に低い、あるいは基準年が古く比較が難しいケースも見られる。重要なのは、目標が科学的根拠に基づいて設定されているか(SBT認定など)、そして定期的に見直され、野心度が引き上げられているかという点である。住友電気工業が2030年の削減目標をより高いレベルへ見直すべく検討しているように、継続的な改善努力が求められる。
Scope3への取り組み深度 「可視化」から「協働」へ
Scope3対策は、多くの企業にとってまだ緒に就いたばかりだが、その取り組みの深度には明確な差が出始めている。
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エンゲージメント先行型: ニコンは、サプライヤーの排出量把握を具体的な数値目標(150社以上)を立てて推進しており、サプライヤーエンゲージメントのフェーズに入っている。
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製品・サービス変革型: 東京エレクトロン(製品の省エネ化)、ホンダ(モビリティの電動化)、パナソニック(省エネソリューション提供)などは、自社のコア事業の変革を通じてScope3(特にカテゴリ11「販売した製品の使用」)の削減を牽引するモデルだ。これは自社の競争力強化と直結するため、強力なインセンティブが働く。
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算定・開示精緻化型: 明治ホールディングスは、Scope3カテゴリ1の算定範囲を拡大し、製造委託・仕入品を追加するなど、まずは正確な実態把握に努めている。これは多くの企業が通るべき重要なステップである。
Scope3対策の成熟度は、「算定→可視化→削減目標設定→サプライヤー等との協働」というステップで測ることができる。各社が今どの段階にあるのかを見極めることが重要だ。
成果指標の多様性 「絶対量」か「原単位」か「貢献量」か
脱炭素の進捗を測るKPIも、企業戦略を反映して多様化している。
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絶対量: 最も基本的で重要な指標。企業の環境負荷の総量を直接示す。ANAの航空機排出量1,123万トンのように、事業規模が環境に与えるインパクトの大きさを明確にする。
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原単位: 売上高や生産量あたりの排出量。事業成長と排出量削減の両立(デカップリング)の度合いを示す。ホンダが製品カテゴリごとに原単位を管理しているのは、効率改善を重視する姿勢の表れだ。アステラス製薬も売上収益10億円あたりの排出量を開示している。
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貢献量: パナソニック(5,325万トン)、花王(443.4万トン)、コニカミノルタ(68万トン)などが採用。自社の事業がいかに社会の脱炭素に貢献しているかをアピールする攻めの指標。ブリヂストンのように、自社排出量との倍率で示す方法もある。
これらの指標はどれか一つが優れているというわけではなく、相互補完的な関係にある。ステークホルダーに対し、自社の取り組みを多角的かつ透明性高く説明するために、これらの指標を組み合わせて活用することが望ましい。
今後の展望 規制と市場が迫る「真の統合」
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日本企業の脱炭素経営は、まさに岐路に立たされている。これまでの取り組みは、いわば助走期間だったと言えるかもしれない。今後は、国内外の規制と市場からの圧力が、企業に対して「目標」から「実行と成果」へのシフトを、そして「環境活動」と「財務戦略」の真の統合を、より一層強く迫ってくるだろう。
カーボンプライシングの本格化という現実
今後の最大の変動要因は、カーボンプライシング(炭素税や排出量取引制度)の本格導入だ。GHG排出が直接的なコストとして企業の財務に影響を与える時代が目前に迫っている。明治ホールディングスは、1.5℃シナリオ下でカーボンプライシング政策が導入された場合、2030年までに44億円のコスト増が発生するという移行リスクの試算を開示している。これは氷山の一角に過ぎない。排出量の多い企業ほど、その財務的インパクトは甚大なものとなる。このリスクを定量的に把握し、経営戦略に織り込んでいるかどうかが、企業の将来を左右する。
また、欧州の炭素国境調整メカニズム(CBAM)に代表されるように、グローバルなサプライチェーンを持つ企業は、国際的な炭素価格の動向にも無縁ではいられない。脱炭素化の遅れは、国際競争力の低下に直結するリスクをはらんでいる。
開示基準の進化と「サステナビリティ経営」への統合
ISSB基準の導入は、サステナビリティ情報の開示を新たな次元へと引き上げる。気候変動が自社のビジネスモデル、財務状況、将来キャッシュフローにどのような影響を与えるのか。その具体的なシナリオ分析と財務的影響の開示が、投資家との対話における「共通言語」となる。
これは、環境部門だけが対応すればよいという話ではない。経営企画、財務、事業部門が一体となり、気候関連のリスクと機会を全社的な戦略に統合することが不可欠だ。ホンダが役員報酬にCO2排出量削減の達成度を組み込んでいるのは、まさにこの統合に向けた先進的な取り組みと言える。サステナビリティ課題を経営の中枢に据え、事業ポートフォリオの見直しや新たな投資判断の基準として活用していく。これこそが、これからの企業に求められる「サステナビリティ経営」の姿である。
求められる変革の本質
本稿で分析した15社のデータは、日本企業が脱炭素という巨大な構造転換に立ち向かう多様な姿を映し出している。パナソニックやコニカミノルタのように、脱炭素を新たな事業機会と捉え、社会全体の変革をリードしようとする企業。東京エレクトロンやホンダのように、自社の製品・サービスの革新こそが最大の貢献であると定め、技術開発に邁進する企業。ニコンやサントリーのように、サプライヤーやパートナーとの協働を通じて、バリューチェーン全体の変革に挑む企業。
それぞれの道筋は異なれど、成功する企業に共通するのは、気候変動対策を単なるコストやリスクとしてではなく、自社の存在意義(パーパス)を再定義し、未来の競争優位性を築くための戦略的機会として捉えている点だろう。データを開示するだけでなく、そのデータが示す意味を深く洞察し、大胆な変革へと繋げていく。その経営の意志と実行力こそが、企業の「本気度」を測る究極の指標となるに違いない。
▶出典(61件)
- カーボンニュートラル達成の長期目標年(Honda Report 2025, p.46)
- 自社責任CO2排出量ネットゼロ目標(コニカミノルタ株式会社 INTEGRATED REPORT 2025, p.10)
- GHG排出量目標(2050年)(p.23)
- カーボンニュートラル 2050年目標(p.38)
- 2030年自社拠点GHG排出量削減目標(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.32)
- 2030年バリューチェーン全体GHG排出量削減目標(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.32)
- 環境目標2030におけるGHG排出削減目標のSBT1.5℃認定(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.143)
- 温室効果ガス排出量 (Scope3) 2030年度削減目標(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.36)
- 2025年カーボンマイナス目標(コニカミノルタ株式会社 INTEGRATED REPORT 2025, p.10)
- GHG排出量目標(オフセットゼロ 2040年)(p.23)
- バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ1,2)(p.50)
- バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ3上流)(p.50)
- バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ3下流)(p.50)
- バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ1,2,3合計)(p.50)
- 連結GHG排出量 Scope3(2022年度)(p.96)
- 2024年度温室効果ガス排出量Scope1+2実績(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.17)
- 2024年度温室効果ガス排出量Scope3実績(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.17)
- CO2削減貢献量 (2024年度実績)(Panasonic Group Integrated Report 2025, p.15)
- お客様・社会のCO2削減貢献量(コニカミノルタ株式会社 INTEGRATED REPORT 2025, p.20)
- 温室効果ガス削減貢献量実績(花王 統合レポート 2025, p.64)
- CO2排出削減貢献(Scope3)実績(2024年まで)(p.39)
- CO2実質ゼロ工場数2024年度目標(Panasonic Group Integrated Report 2025, p.23)
- CO2実質ゼロ工場数2024年度実績(Panasonic Group Integrated Report 2025, p.23)
- スコープ1,2におけるCO2削減量(CO2実質ゼロ工場)2024年度実績(Panasonic Group Integrated Report 2025, p.23)
- 社会へのCO2削減貢献量2024年度実績(Panasonic Group Integrated Report 2025, p.23)
- 社会へのCO2削減貢献製品数2024年度実績(Panasonic Group Integrated Report 2025, p.23)
- CO2削減インパクト目標 (2050年)(Panasonic Group Integrated Report 2025, p.15)
- ウェハー1枚当たりのCO2排出量削減目標(p.20)
- 2031年3月期 ウェハー1枚当たりCO2排出量削減実績(p.20)
- 製造装置におけるCO2排出量削減(p.49)
- 2027年3月期 CO2排出量削減実績(p.20)
- CO2排出量 (航空機のみ)(ANA 統合報告書 2025, p.8)
- リブレット加工フィルムによるCO2排出量削減(ANA 統合報告書 2025, p.72)
- AeroSHARK導入による年間CO2排出量削減期待値(ANA 統合報告書 2025, p.69)
- 運航の改善によるCO2排出量削減目標(ANA 統合報告書 2025, p.69)
- CO2排出量 スコープ3 カテゴリー2 (資本財)(ANA 統合報告書 2025, p.117)
- ロールラベルによるCO2排出量削減率(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.155)
- リレー方式を用いた往復輸送によるGHG排出量削減(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.141)
- ダブル連結トラック活用によるGHG排出量削減(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.142)
- バリューチェーン全体のGHG排出量削減実績(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.15)
- 自社拠点でのGHG排出量削減実績(サントリーグループ サステナビリティサイト, p.15)
- 四輪製品CO2排出原単位削減率 (2020年3月期比) 2031年3月期目標(Honda Report 2025, p.12)
- 二輪製品CO2排出原単位削減率 (2020年3月期比) 2031年3月期目標(Honda Report 2025, p.12)
- 役員報酬評価におけるCO2総量のウェイト(Honda Report 2025, p.81)
- 企業活動CO2排出総量削減率の2031年目標(Honda Report 2025, p.23)
- 企業活動CO2排出総量削減率 (2020年3月期比) 2025年3月期実績(Honda Report 2025, p.12)
- 重要な調達パートナーのCO2排出量把握目標(Nikon サステナビリティ 報告書 2025, p.49)
- 重要な調達パートナーのCO2排出量把握実績(Nikon サステナビリティ 報告書 2025, p.49)
- CO2排出量把握対象の調達パートナー数目標(Nikon サステナビリティ 報告書 2025, p.50)
- Scope3における温室効果ガス排出量削減目標(Nikon サステナビリティ 報告書 2025, p.48)
- CO2排出量削減目標(Scope1+2)(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.15)
- 2024年度CO2排出量(Scope 1+2)増減率実績(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.16)
- CO2排出量削減目標(Scope3)(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.15)
- 2024年度CO2排出量削減率(Scope 3)実績(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.16)
- スコープ1+2 CO2排出量削減率目標(花王 統合レポート 2025, p.64)
- Scope1およびScope2における温室効果ガス排出量削減目標(Nikon サステナビリティ 報告書 2025, p.48)
- サプライチェーン全体のCO2排出量削減目標年(住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025, p.22)
- 2024年度 明治グループの日本国内Scope3 カテゴリ1 CO2排出量(明治ホールディングス株式会社 Integrated Report 2025 統合報告書, p.91)
- 四輪製品CO2排出原単位削減率 (2020年3月期比) 2025年3月期実績(Honda Report 2025, p.12)
- 売上収益10億円あたりのスコープ1+2+3 GHG排出量(astellas 統合報告書 2025, p.108)
- 移行リスク(1.5度シナリオ下)におけるカーボンプライシング政策導入によるコスト増加(中期)(明治ホールディングス株式会社 Integrated Report 2025 統合報告書, p.56)
使用データ一覧
| コンテキスト | 年度 | 値 | 出典 |
|---|---|---|---|
カーボンニュートラル達成の長期目標年 | 2025年 | 2050 年 | Honda Report 2025 p.46 |
自社責任CO2排出量ネットゼロ目標 | 2025年 | ネットゼロ N/A | コニカミノルタ株式会社 INTEGRATED REPORT 2025 p.10 |
GHG排出量目標(2050年) | 2025年 | 2050 年まで | - |
カーボンニュートラル 2050年目標 | 2025年 | 2050 年 | - |
2030年自社拠点GHG排出量削減目標 | 2025年 | 50 % | サントリーグループ サステナビリティサイト p.32 |
2030年バリューチェーン全体GHG排出量削減目標 | 2025年 | 30 % | サントリーグループ サステナビリティサイト p.32 |
環境目標2030におけるGHG排出削減目標のSBT1.5℃認定 | 2025年 | 認定取得 なし | サントリーグループ サステナビリティサイト p.143 |
温室効果ガス排出量 (Scope3) 2030年度削減目標 | 2025年 | 15 %削減 | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.36 |
2025年カーボンマイナス目標 | 2025年 | カーボンマイナス N/A | コニカミノルタ株式会社 INTEGRATED REPORT 2025 p.10 |
GHG排出量目標(オフセットゼロ 2040年) | 2025年 | 2040 年まで | - |
バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ1,2) | 2025年 | 47 千t | - |
バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ3上流) | 2025年 | 5,132 千t | - |
バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ3下流) | 2025年 | 7,562 千t | - |
バリューチェーン全体のCO2排出量(スコープ1,2,3合計) | 2025年 | 47 千t | - |
連結GHG排出量 Scope3(2022年度) | 2025年 | 90.9 % | - |
2024年度温室効果ガス排出量Scope1+2実績 | 2025年 | 1619 千t-CO2e | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.17 |
2024年度温室効果ガス排出量Scope3実績 | 2025年 | 25020 千t-CO2e | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.17 |
CO2削減貢献量 (2024年度実績) | 2025年 | 53250000 トン | Panasonic Group Integrated Report 2025 p.15 |
お客様・社会のCO2削減貢献量 | 2025年 | 68 万トン | コニカミノルタ株式会社 INTEGRATED REPORT 2025 p.20 |
温室効果ガス削減貢献量実績 | 2025年 | 4434 千トン-CO2 | 花王 統合レポート 2025 p.64 |
CO2排出削減貢献(Scope3)実績(2024年まで) | 2025年 | 2.9 倍 | - |
CO2実質ゼロ工場数2024年度目標 | 2025年 | 37 工場 | Panasonic Group Integrated Report 2025 p.23 |
CO2実質ゼロ工場数2024年度実績 | 2025年 | 45 工場 | Panasonic Group Integrated Report 2025 p.23 |
スコープ1,2におけるCO2削減量(CO2実質ゼロ工場)2024年度実績 | 2025年 | 83 トン | Panasonic Group Integrated Report 2025 p.23 |
社会へのCO2削減貢献量2024年度実績 | 2025年 | 5325 トン | Panasonic Group Integrated Report 2025 p.23 |
社会へのCO2削減貢献製品数2024年度実績 | 2025年 | 61 製品 | Panasonic Group Integrated Report 2025 p.23 |
CO2削減インパクト目標 (2050年) | 2025年 | 300000000 トン | Panasonic Group Integrated Report 2025 p.15 |
ウェハー1枚当たりのCO2排出量削減目標 | 2025年 | 55 %削減 (2022年3月期比) | - |
2031年3月期 ウェハー1枚当たりCO2排出量削減実績 | 2025年 | 21 %削減 | - |
製造装置におけるCO2排出量削減 | 2025年 | CO2排出量削減 | - |
2027年3月期 CO2排出量削減実績 | 2025年 | 73 %削減 | - |
CO2排出量 (航空機のみ) | 2025年 | 11230000 トン | ANA 統合報告書 2025 p.8 |
リブレット加工フィルムによるCO2排出量削減 | 2025年 | 1 % | ANA 統合報告書 2025 p.72 |
AeroSHARK導入による年間CO2排出量削減期待値 | 2025年 | 800 t-CO2 | ANA 統合報告書 2025 p.69 |
運航の改善によるCO2排出量削減目標 | 2025年 | 125000 t-CO2 | ANA 統合報告書 2025 p.69 |
CO2排出量 スコープ3 カテゴリー2 (資本財) | 2025年 | 570.9 万t | ANA 統合報告書 2025 p.117 |
ロールラベルによるCO2排出量削減率 | 2025年 | 25 % | サントリーグループ サステナビリティサイト p.155 |
リレー方式を用いた往復輸送によるGHG排出量削減 | 2025年 | 223 t | サントリーグループ サステナビリティサイト p.141 |
ダブル連結トラック活用によるGHG排出量削減 | 2025年 | 68 t | サントリーグループ サステナビリティサイト p.142 |
バリューチェーン全体のGHG排出量削減実績 | 2025年 | 13 % | サントリーグループ サステナビリティサイト p.15 |
自社拠点でのGHG排出量削減実績 | 2025年 | 32 % | サントリーグループ サステナビリティサイト p.15 |
四輪製品CO2排出原単位削減率 (2020年3月期比) 2031年3月期目標 | 2025年 | 27.2 % | Honda Report 2025 p.12 |
二輪製品CO2排出原単位削減率 (2020年3月期比) 2031年3月期目標 | 2025年 | 15 % | Honda Report 2025 p.12 |
役員報酬評価におけるCO2総量のウェイト | 2025年 | 20 % | Honda Report 2025 p.81 |
企業活動CO2排出総量削減率の2031年目標 | 2025年 | 46 % | Honda Report 2025 p.23 |
企業活動CO2排出総量削減率 (2020年3月期比) 2025年3月期実績 | 2025年 | 47.5 % | Honda Report 2025 p.12 |
重要な調達パートナーのCO2排出量把握目標 | 2025年 | 70 社以上 | Nikon サステナビリティ 報告書 2025 p.49 |
重要な調達パートナーのCO2排出量把握実績 | 2025年 | 90 社 | Nikon サステナビリティ 報告書 2025 p.49 |
CO2排出量把握対象の調達パートナー数目標 | 2025年 | 150 社以上 | Nikon サステナビリティ 報告書 2025 p.50 |
Scope3における温室効果ガス排出量削減目標 | 2025年 | 25 %削減 | Nikon サステナビリティ 報告書 2025 p.48 |
CO2排出量削減目標(Scope1+2) | 2025年 | 17.5 % | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.15 |
2024年度CO2排出量(Scope 1+2)増減率実績 | 2025年 | 1.1 %増 | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.16 |
CO2排出量削減目標(Scope3) | 2025年 | 8.7 % | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.15 |
2024年度CO2排出量削減率(Scope 3)実績 | 2025年 | 20.4 % | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.16 |
スコープ1+2 CO2排出量削減率目標 | 2025年 | 55 % | 花王 統合レポート 2025 p.64 |
Scope1およびScope2における温室効果ガス排出量削減目標 | 2025年 | 57 %削減 | Nikon サステナビリティ 報告書 2025 p.48 |
サプライチェーン全体のCO2排出量削減目標年 | 2025年 | 2030 年 | 住友電工 Integrated Report 統合報告書 2025 p.22 |
2024年度 明治グループの日本国内Scope3 カテゴリ1 CO2排出量 | 2025年 | 343.0 万t-CO2 | 明治ホールディングス株式会社 Integrated Report 2025 統合報告書 p.91 |
四輪製品CO2排出原単位削減率 (2020年3月期比) 2025年3月期実績 | 2025年 | 3.5 % | Honda Report 2025 p.12 |
売上収益10億円あたりのスコープ1+2+3 GHG排出量 | 2025年 | 724 t-CO2e/10億円 | astellas 統合報告書 2025 p.108 |
移行リスク(1.5度シナリオ下)におけるカーボンプライシング政策導入によるコスト増加(中期) | 2025年 | 44 億円 | 明治ホールディングス株式会社 Integrated Report 2025 統合報告書 p.56 |
計 61 件のデータが記事内で参照されています
データベース:日本の上場企業のIR/ESGレポートからカーボン・温室効果ガス関連データを自動抽出
掲載企業:16社(随時追加)
抽出ファクト:89,124件
更新頻度:月次更新
データを開示する企業一覧
カーボン・温室効果ガスのデータを開示する企業(16社)
IR/ESGレポートから「カーボン」関連のデータを抽出した企業です。各企業名をクリックすると詳細分析ページをご覧いただけます。
企業事例の深掘り
カーボン・温室効果ガスに関する開示データが充実している企業を、実際の数値データとともに紹介します。
明治ホールディングス
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
移行リスク(1.5度シナリオ下)におけるカーボンプライシング政策導入によるコスト増加(中期)
44億円
移行リスク(1.5℃シナリオ下)カーボンプライシング政策の導入によるコストの増加(中期)
44億円
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
三井住友トラスト・アセットマネジメント運用ポートフォリオGHG削減目標
運用資産の50%について、排出原単位を2,019年比半減なし
エーザイ株式会社
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
ヤマトホールディングス
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
メルカリ
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
マネーフォワード
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
キーエンス
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
京セラ
カーボン・温室効果ガス関連の開示データ
全16社・455件のデータを収録しています。
よくある質問
- Scope 1・2・3の違いは何ですか?
- Scope 1は自社の事業活動から直接排出されるGHG(燃料燃焼等)、Scope 2は電力・熱など間接エネルギー消費に伴う排出、Scope 3はサプライチェーン全体(原材料調達から製品廃棄まで)の排出を指します。多くの企業ではScope 3が総排出量の80〜90%を占めることが多く、Scope 3の把握・削減が温暖化対策の本丸とされています。
- SBTとはどのような認定ですか?
- SBT(Science Based Targets)は、パリ協定で定めた気温上昇を1.5℃または2℃以内に抑えるための科学的根拠に基づく排出削減目標です。SBTiが企業の目標を審査・認定します。認定を受けた企業はScope 1・2・3それぞれに具体的な削減目標を設定しており、機関投資家や顧客からの信頼を得やすくなります。
- カーボンニュートラルと実質ゼロの違いは?
- 実質的には同義ですが、カーボンニュートラルは排出量と吸収量(森林等)を相殺してネットゼロにすること、実質ゼロはカーボンニュートラルとほぼ同じ概念を指します。一方でネットゼロ(Net Zero)はより厳格で、排出削減を最大限進めた上で残余排出をオフセットすることを求めます。企業の目標設定では「2050年カーボンニュートラル」と表現するケースが一般的です。