IT企業のMVV事例(7社)
IT・テクノロジー企業がどのようなミッション・ビジョン・バリューを掲げ、プラットフォームや技術を通じた社会変革を目指しているかを分析します。
IT・テクノロジーのMVV傾向
IT・テクノロジー企業のMVVは、テクノロジーを手段として社会変革や人々の生活向上を掲げる傾向があります。技術の急速な進化に伴い、「何を作るか」ではなく「なぜ作るか」「どんな世界を実現したいか」を示すMVVが、組織の一貫性を保つ羅針盤として機能しています。プラットフォーム企業では「つなぐ」「エンパワーメント」、SaaS企業では「業務変革」「生産性向上」など、技術の先にある体験価値を重視した表現が見られます。
データベース:IT・テクノロジーの上場企業7社のIR/ESGレポートを分析中
掲載企業:7社(随時追加)
更新頻度:月次更新
企業事例
IT・テクノロジーの代表的な企業のMVVと、理念に基づく具体的な取り組みを紹介します。
ダイキン
MVV・理念体系
環境ビジョン2050
ダイキンが目指す企業ビジョン
環境と空気の新たな価値を提供し、サステナブル社会への貢献とグループの成長を実現する
ダイキンが目指す価値創造のビジョン
ダイキンは、事業活動全体を通じて、環境と空気の新たな価値を提供し、環境負荷を低減し、気候変動の抑制に貢献する(地球に対する価値創造)。都市化によって生じるエネルギー関連課題を解決し、持続可能な都市づくりに貢献する(都市に対する価値創造)。空気の可能性を追求し、人々の健康で快適な生活に貢献する(人に対する価値創造)。
ダイキングループ経営理念「新たな価値創造」
「次の欲しい」を先取りし、新たな価値を創造する
ダイキングループ経営理念「企業価値向上と夢の実現」
企業価値を高め、新たな夢を実現する
メルカリ
MVV・理念体系
マテリアリティ03
価値交換の研究開発によるイノベーションの創出
重点領域
安心・安全で公正な取引環境の実現
マテリアリティ02
あらゆる価値が循環する社会の実現
新たなグループミッション(CEOメッセージ)
あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる
従来のグループミッション
新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る
関連する開示データ
freee株式会社
MVV・理念体系
スモールビジネスの存在意義
大胆に、スピード感をもってアイデアを具現化することができるスモールビジネスは、様々なイノベーションを生むと同時に、大企業を刺激して世の中全体に新たなムーブメントを起こすことができる存在
freeeのミッション
スモールビジネスを、世界の主役に。
freeeのビジョン
だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォーム。
freeeが目指すビジョン
スモールビジネス経営のデファクトスタンダード
プラットフォームの実現目標
アイデアやパッションやスキルがあればだれでも、ビジネスを強くスマートに育てられるプラットフォーム
理念に基づく具体的な取り組み
AI年末調整アウトソースサービス
500円/人
「スモールビジネスを、世界の主役に。」を掲げるfreeeが、AIで年末調整を1人500円まで低コスト化。中小企業のバックオフィス負荷を技術で解消する具体例です。
多様な発注・請求管理の統合
1つのプラットフォームで完結
発注から請求まで一気通貫で管理できるプラットフォームは、スモールビジネスが本業に集中できる環境づくりというMVVの実践です。
SmartHR
MVV・理念体系
コーポレートミッション「well-working」の定義
SmartHRのコーポレートミッションは「well-working」であり、「はたらくにまつわる社会課題をなくし、誰もが自分らしくはたらける社会をつくる」ことを目指している
SmartHRのコーポレートミッション「well-working」
労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる。
SmartHRが最終的に実現したい壮大なミッション
well-working
SmartHRのビジョン「誰もが自分らしく貢献できる社会」
SmartHRのビジョンは「誰もが自分らしく貢献できる社会をつくる」こと。人事領域にとどまらず、誰もが自分らしい快適さややりがい、モチベーションを見つけられる職場をつくることを目指している
SmartHRのビジョン
社会をよりwell-wokingな未来へと導くこと
理念に基づく具体的な取り組み
タレントマネジメント機能による人的資本経営の推進
人事評価・従業員サーベイ・配置シミュレーションを組み合わせた人的資本経営
「well-working」を掲げるSmartHRは、労務管理SaaSからタレントマネジメントへ拡張し、企業の人的資本経営を技術で支援する方向に進化しています。
BASE
MVV・理念体系
CEOメッセージ:ミッション
僕たちのミッションを追求し続けることが社会から与えられている使命であり、上場企業としての責任であると考えています。
企業ミッション
「Payment to the People, Power to the People」をミッションとして掲げ、すべての人のエンパワーメントを目指す
BASEの企業ミッション
Payment to the People, Power to the People.
根底の想い
We are All Owners
経済活動への考え方
経済活動とは、個人から始まり、ひとりひとりが幸せになるためのもの
ソニーグループ
MVV・理念体系
21世紀のソニーの経営方針
「感動」を創ることに貢献する企業でありたい
人材理念(人事戦略のフレームワーク)
個を求む・個を伸ばす・個を活かす
ソニーのアイデンティティ(企業理念)
A Creative Entertainment Company with a Solid Foundation of Technology
2022年R&Dミッション
我々の文明を歩ませ、この惑星を持続可能にする
創出価値
世の中に安全・健康・安心を提供する
マネーフォワード
MVV・理念体系
マネーフォワードのミッション&ビジョン
ビジネスを前へ。働く人をもっと前へ。
マネーフォワードケッサイ/Biz Forwardのミッション・ビジョン
企業の金融課題を解決し、事業を共にForwardする
企業ミッション
お金を前へ。人生をもっと前へ。
マネーフォワードのVision
「すべての人」の、「お金のプラットフォーム」になる。
マネーフォワードのビジョン
すべての人が本当にやりたかったことにチャレンジできる社会をつくる。それが未来に向けた責任を果たすことにつながる。
関連する開示データ
Culture Hero制度:カルチャー体現者の表彰
Culture Hero制度:四半期に一度、Speed・Professional・Teamwork・Respect・Funを体現した社員を選出・表彰し、ナレッジをシェアする取り組み。
IT・テクノロジーのMVV策定ポイント
- 技術革新のスピードが速いため、製品ではなく「実現したい世界像」をMVVに据えることで、事業ピボットへの対応力が高まります。
- エンジニア採用の競争が激しい業界では、技術的チャレンジとMVVを結びつけることが人材獲得の差別化要因になります。
- グローバル展開を見据え、文化を超えて共感される普遍的な価値をMVVに含めることが重要です。
- ユーザーデータの取り扱いなど倫理的課題に対して、MVVが判断基準を提供します。
MVVの基礎についてはMVVとは?で詳しく解説しています。
他の業界のMVV事例
よくある質問
- IT企業のMVVにはどのような特徴がありますか?
- IT企業のMVVは、テクノロジーを手段として社会変革や人々の生活向上を掲げる傾向があります。プラットフォーム企業は「つなぐ」「エンパワーメント」、SaaS企業は「業務変革」「効率化」など、技術の先にある体験価値を重視する表現が特徴的です。
- IT企業のMVVと事業戦略の関係は?
- IT企業では技術革新のスピードが速いため、MVVは「何を作るか」ではなく「なぜ作るか」を示す羅針盤として機能します。事業ドメインが変わっても、MVVが一貫していれば組織の方向性を維持できます。
- スタートアップと大手IT企業のMVVの違いは?
- スタートアップは特定の課題解決に焦点を当てた具体的なMVVが多く、大手IT企業はより包括的で社会全体への貢献を掲げる傾向があります。成長フェーズに応じてMVVを進化させている企業もあります。