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製薬・ヘルスケア業界のMVV事例5社)

製薬・ヘルスケア企業が掲げるミッション・ビジョン・バリューを分析。患者への貢献を核とした理念が、長期的な研究開発投資や事業戦略にどう影響しているかを解説します。

医療・ヘルスケアのMVV傾向

製薬・ヘルスケア業界のMVVは、患者への貢献を明確に掲げる点が最大の特徴です。「先端・信頼の医薬で世界の人々の健康に貢献」(アステラス)、「Happiness with Vision」(参天製薬)のように、事業領域と社会的使命を直結させた表現が多く見られます。製薬企業では10年以上の研究開発期間が一般的であり、MVVが長期投資を正当化し、アンメットニーズへの挑戦を促す判断軸として機能しています。

医療・ヘルスケアのMVV掲載企業(5社)

当サイトで分析した医療・ヘルスケア企業のMVV一覧です。各企業名をクリックすると詳細分析ページをご覧いただけます。

データベース:医療・ヘルスケアの上場企業5社のIR/ESGレポートを分析中

掲載企業:5社(随時追加)

更新頻度:月次更新

企業事例

医療・ヘルスケアの代表的な企業のMVVと、理念に基づく具体的な取り組みを紹介します。

オリンパス

MVV・理念体系

患者さんの安全を最優先に考え、革新的な製品やソリューション、人材などのあらゆる面で評価されるグローバル・メドテックカンパニーを目指します

Impac(t 実行実現)

Empathy(共感)

Innovation(イノベーション)

関連する開示データ

戦略

「健康中国2030」発表年

2,016

ブランドアクション

健康経営優良法人認定(ホワイト500)の継続年数(2020年)

3年連続

ブランドアクション

健康経営優良法人認定(ホワイト500)の継続年数(2021年)

4年連続

オリンパスの詳細分析を見る

参天製薬

MVV・理念体系

SantenのDNAであり、私たちが患者さんや人々のために存在しているということを常に思い起こさせます。世界中の患者さんや生活者、医療関係者の皆さまへの価値ある製品やサービスの提供を通じ、人々の「Happiness with Vision」を実現することを目指しています。

世界の患者さんと眼科コミュニティから信望を集める眼科のリーディングカンパニー

Happiness with Vision 世界中の一人ひとりが、Best Vision Experienceを通じて、 それぞれの最も幸福な人生を実現する世界を創り出したい。

Best Vision Experienceを通じて、それぞれの最も幸福な人生を実現する世界を創り出す

患者さん中心、誠実と信頼、絶え間ない進化、共に成し遂げる

理念に基づく具体的な取り組み

ブランドアクション

眼科製品の年間生産能力

4億本

「Happiness with Vision」を掲げる参天製薬の年間4億本の生産能力は、眼科領域に特化したMVVが、圧倒的な供給体制という具体的な強みに結びついていることを示しています。

ブランドアクション

ドライアイ治療剤の点眼非遵守率

59.8%

約6割の患者が点眼を適切に行えていないというデータは、参天が「視覚を通じた幸福」のために解決すべきアンメットニーズの大きさを示しています。

参天製薬の詳細分析を見る

アステラス製薬

MVV・理念体系

企業価値の持続的向上

変化する医療の最先端に立ち 科学の進歩を患者さんの「価値」に変える

高い倫理観・顧客志向・創造性発揮・競争の視点

理念に基づく具体的な取り組み

ブランドアクション

アステラス製品を処方された累計患者数

1億5,950万

「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」というMVVの成果を累計患者数で定量化。1.6億人という数字は、グローバル製薬企業としての社会的インパクトを示しています。

esg_metric

医薬品アクセスプログラムで治療を受けた患者数

2,55

未承認薬への早期アクセスを提供するプログラムは、「世界の人々の健康に貢献」を商業販売前から実践する取り組みです。

アステラス製薬の詳細分析を見る

エーザイ

MVV・理念体系

患者様と生活者の皆様の満足の増大や健康に対する憂慮の解消と医療格差の是正

hhc理念のもと、社会善を最も効率よく実現する

1%の時間から世界を変える

理念に基づく具体的な取り組み

ブランドアクション

レケンビのグローバル貢献患者数目標(2025年度)

3.5万人

hhc理念の下で40年以上取り組んだ認知症研究が結実したレケンビは、2025年度に3.5万人への貢献を目標としています。患者貢献を定量化する製薬企業MVVの実践例です。

ブランドアクション

臨床試験における投与患者数

10,0

1万例超の臨床データ蓄積は、「患者様の喜怒哀楽を第一義に考える」hhc理念に基づく長期研究投資の成果です。

エーザイの詳細分析を見る

武田薬品工業

MVV・理念体系

Discover and deliver life-transforming treatments, guided by our commitment to patients, our people and the planet

Integrity(誠実), Fairness(公正), Honesty(正直), Perseverance(不屈)

Health・Safe, healthy, just and favorable conditions of work・Freedom from discrimination・Clean, healthy and sustainable environment

関連する開示データ

business

バイオ企業と提携し、治療用分子の創薬期間を短縮するための独自の生成AIモデルを共同開発する。

生成AI分子設計モデルの共同開発(Nabla Bioとの提携)

business

産学官や他企業との協業、ライセンス契約を通じて革新的な研究開発や早期パイプラインを拡大する。

外部パートナーシップによる創薬パイプラインの拡充

武田薬品工業の詳細分析を見る

医療・ヘルスケアのMVV策定ポイント

  1. 患者貢献を核としつつ、自社の強み(特定疾患領域、技術基盤)を反映させることで差別化できます。
  2. 長期的な研究開発投資をMVVで正当化することで、短期的な収益圧力に抗する判断基準を持てます。
  3. グローバルな医薬品アクセス問題に対する姿勢をMVVに含めることで、ESG評価の向上にもつながります。
  4. 「治療から予防へ」「薬からヘルスケアソリューションへ」など、事業ドメインの拡張方向をMVVで示すことができます。

MVVの基礎についてはMVVとは?で詳しく解説しています。

他の業界のMVV事例

よくある質問

製薬企業のMVVにはどのような特徴がありますか?
製薬企業のMVVは、患者への貢献を明確に掲げる点が特徴的です。「先端・信頼の医薬で世界の人々の健康に貢献」(アステラス)のように、事業領域と社会的使命を直結させた表現が多く見られます。
製薬業界のMVVはR&D投資にどう影響しますか?
MVVが「アンメットニーズへの挑戦」を含む企業は、短期的な収益性より社会的インパクトを重視した研究開発投資を行う傾向があります。エーザイのアルツハイマー病治療薬への40年にわたる投資は、その象徴的な事例です。
製薬企業がMVVを策定する際の注意点は?
製薬企業のMVVは、「患者のために」という普遍的なメッセージに加え、自社独自の強み(特定の疾患領域、技術プラットフォーム等)を反映させることが重要です。差別化と普遍性のバランスが鍵となります。
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