これは、1858年[1]に麻布の行商から身を起こした伊藤忠商事の創業者、初代伊藤忠兵衛[2]が遺した言葉である。商いとは、単に利益を追求する行為ではない。売り手と買い手の双方を利し、さらには社会の不足を補い、人々の暮らしを豊かにすることで、初めてその尊さを全うする。この「売り手よし、買い手よし、世間よし」という「三方よし」[3]の精神は、近江商人の哲学として知られるが、伊藤忠商事において、それは単なる歴史的な標語ではなく、現代経営の核心を貫く生きた理念として脈動している。
2024年、伊藤忠商事は、学生の就職人気企業ランキングで総合1位[4]の座を獲得した。非資源分野での圧倒的な強さ、過去最高益を更新し続ける強靭な財務体質、そして「朝型勤務」や高いレベルの女性活躍推進に象徴される先進的な働き方。多くの人々が、この巨大商社に未来の働き方と企業のあり方の理想像を重ね合わせている。なぜ、160年以上の歴史を持つ企業が、今、これほどまでに時代の寵児として輝きを放つのか。
その答えの核心には、時代を超えて受け継がれ、現代の経営課題と共鳴するように進化した「三方よし」の思想がある。本稿では、この古くて新しい企業理念が、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営、そして人的資本経営という現代企業の二大テーマと、いかにして分かちがたく結びつき、独自の価値創造サイクルを駆動させているのかを解き明かす。それは、単なるCSR活動やパーパス経営の流行を追うものではない。社会課題の解決を「商い」のど真ん中に据え、経済価値と社会価値を同時に最大化しようとする、伊藤忠商事の壮大なる「経営ルネサンス」の物語である。
第1部 理念の進化 ー「三方よし」は如何にして経営の羅針盤となったか
伊藤忠商事の価値創造の原点を理解するには、その歴史の源流へと遡らなければならない。そこには、一人の商人の揺るぎない哲学と、時代の荒波を乗り越える中で鍛え上げられてきた強靭な経営思想の進化の軌跡がある。
創業の精神、近江商人のDNA
伊藤忠商事の物語は、1858年[1]、初代伊藤忠兵衛[2]がわずか15歳で麻布の行商を始めたことに端を発する。彼の商売哲学は、「商売は苦難の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの」[5]という言葉に凝縮されている。これは、単なる利益追求ではなく、事業を通じて社会に貢献するという強い使命感の表れであり、後の「三方よし」[3]の精神の礎となった。
創業当初、事業の中心は繊維分野であった[6]。忠兵衛は大阪を拠点に事業を拡大し、信用を第一に、顧客との長期的な関係構築を重んじた。この「信用」こそが、形のない最大の資産であり、後の総合商社としてのビジネスモデルの根幹を形成していくことになる。
時代は下り、第二次世界大戦後の高度経済成長期、伊藤忠は大きな転換点を迎える。繊維専門商社からの脱皮を図り、総合化を推進。1958年には非繊維の取扱比率が4割に迫り、1960年代にはエネルギー、機械、鉄鋼関連事業へとポートフォリオを拡大し、「1兆円商社」[7]へと急成長を遂げた。さらに1977年には安宅産業との合併[8]により鉄鋼部門を一層強化し、その後のグローバル化の波の中で、1980年代には情報・通信分野へも進出[9]するなど、時代の変化を捉え、果敢に事業領域を広げてきた。
しかし、この拡大の過程で、バブル経済の崩壊という大きな試練に直面する。巨額の不良債権を抱え、経営危機が囁かれる中、伊藤忠は痛みを伴う構造改革を断行。低効率・不採算資産の処理を進める一方で、未来への布石も着実に打っていた。その象徴が、1998年[10]のファミリーマートへの資本参加である。この一手は、後に伊藤忠の「川下戦略」を象徴する重要なマイルストーンとなる。
「Brand-new Deal」の時代と理念の再定義
2000年代を経て、伊藤忠は再び力強い成長軌道を取り戻す。そして2010年、岡藤正広氏(現・代表取締役会長CEO)が社長に就任すると、その経営スタイルは劇的に変貌を遂げる。2011年[3]からスタートした中期経営計画「Brand-new Deal」シリーズは、伊藤忠の商人魂を現代の経営戦略へと昇華させる一大プロジェクトであった。
最初の「Brand-new Deal 2012」で掲げられたスローガンは、極めてシンプルかつ強烈だった。「稼ぐ! 削る! 防ぐ!」[11]である。これは、単なる精神論ではなく、現場力強化、攻めの徹底、規模の拡大[12]という具体的な行動指針に裏打ちされていた。全社員が当事者意識を持ち、徹底的に収益を追求し、無駄を削り、リスクを管理する。この基本動作の徹底が、伊藤忠の収益体質を劇的に改善させた。
続く「Brand-new Deal 2014」では、「非資源No.1商社を目指して」[13]という明確な目標が設定された。資源価格の変動に左右されにくい安定した収益基盤を構築するため、生活消費分野への傾斜を加速。CITIC/CPグループとの戦略的提携などを通じ、中国・アジア市場における強固なビジネス基盤[14]を確立した。
そして「Brand-new Deal 2017」では、「挑戦」[15]をテーマに、連結純利益4,000億円[16]という高い目標を掲げ、これを達成。一連の「Brand-new Deal」戦略を通じて、伊藤忠は驚異的な利益成長を実現した。2010年度には2,000億円にも満たなかった連結純利益[17]は、着実に収益ステージを上げ、2023年度には8,000億円を超える収益基盤[17]を確立。2010年度から2023年度までの年平均成長率(CAGR)は13%[18]に達した。この間、期初に掲げた計画の達成率は13勝1敗[19]という驚異的なトラックレコードを誇る。
この目覚ましい成長の過程で、伊藤忠は自社の存在意義を改めて問い直す。そして、2020年度、創業以来の精神的支柱であった「三方よし」を、グループ全体の企業理念として正式に制定[20]したのである。これは、単なる原点回帰ではなかった。気候変動、人権問題、格差拡大など、グローバル社会が複雑な課題に直面する中で、「世間よし」[21]を経営の中核に据えることの現代的意義を、明確に宣言する行為だった。
伊藤忠の描く価値創造モデルは、「経済価値の拡大」と「環境・社会価値の拡大」が両輪となり、「企業価値の持続的向上」を実現するというものだ[22]。これは、利益追求と社会貢献を二項対立で捉えるのではなく、社会課題の解決こそが新たな事業機会を生み出し、持続的な経済的リターンに繋がるという思想である。ここに、古くて新しい「三方よし」の現代的解釈が鮮やかに示されている。創業者の哲学は、160年以上の時を経て、サステナビリティ経営の羅針盤として、新たな生命を吹き込まれたのだ。
第2部 マーケットインとESG ー 社会課題を「商い」に変える力
現代に蘇った「三方よし」の精神は、伊藤忠の事業戦略そのものを根底から規定している。2024年4月に公表された新経営方針「The Brand-new Deal」[23]が掲げるテーマは、「利は川下にあり」[24]だ。これは、伝統的な商社のビジネスモデルであった川上(資源開発)や川中(トレーディング)から、より消費者に近い川下へと事業の重心を移し、そこから得られる市場や生活者のインサイトを起点に新たな価値を創造する「マーケットイン」[25]の発想を徹底する、という力強い宣言である。
この戦略の根底には、社会課題は常に生活者の身近な場所、すなわち「川下」で顕在化するという認識がある。気候変動、健康問題、人口動態の変化、ライフスタイルの多様化。これらの課題に真摯に向き合い、解決策を「商い」として提供することこそが、「世間よし」を実践し、持続的な成長を遂げるための王道だと伊藤忠は考えている。
「川下戦略」の実験場、ファミリーマートの変革
「利は川下にあり」を最も象徴する存在が、ファミリーマートだ。2020年の完全子会社化以降、伊藤忠は「ハンズオン経営」[26]を徹底し、この巨大な顧客接点を社会課題解決のプラットフォームへと変貌させてきた。その成果は、2023年度に過去最高の事業利益838億円を達成したことにも表れている。
特筆すべきは、プライベートブランド(PB)「コンビニエンスウェア」の成功だ。2021年3月[27]に「いい素材、いい技術、いいデザイン。」をコンセプトに発売されたこのシリーズは、単なる安価な衣料品ではない。世界的なデザイナーを監修に迎え、再生ポリエステルなどのサステナブルな素材を積極的に使用することで、「着心地と環境への配慮」を両立させた。特に「ラインソックス」はSNSで大きな話題を呼び、累計販売足数は2,000万足[28]を突破する大ヒット商品となった。
さらに、2023年11月には、コンビニ業界初となるファッションショー「ファミフェス」[29]を開催。コンビニの衣料品がファッションの舞台に上がるという意外性は、ブランドイメージを刷新し、新たな顧客層を惹きつけた。これは、伊藤忠が長年繊維事業で培ってきたノウハウと、ファミリーマートという全国約10,000店舗[30]に及ぶ販売網を掛け合わせることで生まれた、まさに「事業の掛け合わせによるビジネス変革・創出」[31]の好例である。
ファミリーマートの挑戦は衣料品に留まらない。規格外のバナナを活用した商品開発[32]によるフードロス削減、AIアシスタント導入(約5,000店舗[33])や無人決済店舗(約40店舗[34])による店舗運営の効率化、そしてスマホアプリ「ファミペイ」を軸とした約2,000万ダウンロード[35]に達するデジタル顧客接点の構築。これらすべての取り組みが、「川下」のニーズと社会課題を起点に、ビジネスモデルを進化させている。
気候変動という「商機」ー脱炭素社会への貢献
伊藤忠は、気候変動を「最も緊急性が高い地球環境問題の一つ」[36]と認識する一方で、それをコストやリスクとしてだけでなく、新たな成長機会と捉えている。TCFD提言には2019年[37]に賛同し、GHG排出量削減目標として、2040年までの「オフセットゼロ」[38]、そして2050年までの「実質ゼロ」[39]という野心的なターゲットを掲げている。
その実現に向けたアプローチは、まさに「マーケットイン」の発想に基づいている。例えば、いすゞ自動車が販売を開始したEVトラック「ELF EV」[40]に対して、伊藤忠は単に車両を販売するだけでなく、充電設備の導入支援やバッテリーの劣化予測を反映した専用リースサービスなどを含むトータルソリューション「EVision」[41]をパートナーとして提供する[42]。これは、顧客が抱えるEV導入の課題を丸ごと解決しようという試みであり、バリューチェーン全体で脱炭素化に貢献するビジネスモデルだ。
エネルギー分野では、さらにスケールの大きな挑戦が続く。北欧では、世界最大級のグリーン水素バリューチェーン構築プロジェクト[43]に参画。水素製造の世界最大手Everfuel社への出資を通じ、地産地消のバリューチェーン構築[44]を目指す。米国では、子会社のTyr Energy社を通じて再生可能エネルギー発電事業への投資[45]を加速。すでに開発した案件の容量は約5,000MW[46]に達し、2023年度のGHG削減貢献量は再生可能エネルギー事業だけで11,792千t-CO2e[47]に上る。
こうした取り組みの結果、グループ全体のGHG排出量(Scope1,2)は、基準年である2018年度の4,161百万t-CO2e[48]から、2023年度には3,923百万t-CO2e[48]へと、5.7%の削減[49]を達成している。目標達成への道はまだ長いが、社会の脱炭素化ニーズを的確に捉え、それを事業成長のエンジンへと転換する力強い意志がうかがえる。
サプライチェーンに息づく「三方よし」ー循環型経済と人権尊重
伊藤忠の「世間よし」の精神は、自社の事業活動だけでなく、広大なサプライチェーン全体に及ぶ。特に、創業以来の強みである繊維カンパニーは、業界のサステナビリティを牽引する存在だ。
その象徴が、循環型経済の実現を目指す「RENU(レニュー)」プロジェクト[50]である。これは、廃棄される衣料品や生産工程で出る端切れを原料に、新たな再生ポリエステルを生み出す取り組みだ。また、世界最大のケミカルリサイクルナイロンメーカーであるAquafil社と協業し、漁網などから高品質なナイロンを再生する「ECONYL®(エコニール)」[51]の用途開発も進めている。すでに世界で2,500社以上[52]が採用するこの素材は、アパレルから自動車業界まで、幅広い産業のサステナビリティ向上に貢献している。
食料や住生活分野においても、サプライチェーンにおける持続可能性の追求は徹底されている。パーム油のミルレベルまでのトレーサビリティ100%達成[53]、認証材または高度な管理が確認できる木材の取扱比率100%[54]、食肉サプライヤーにおけるトレーサビリティ100%[55]など、具体的な数値目標を掲げ、着実に実行している。カカオ豆については、2030年度までにトレーサビリティ100%[56]を目指しており、2023年度実績は64%[57]と進捗が見られる。
これらの取り組みは、環境配慮だけでなく、人権尊重の観点からも極めて重要だ。伊藤忠は、2020年度からカンパニーごとに人権デューデリジェンスを毎年実施しており、2023年度は住生活カンパニーを対象に64社[58]へのアンケート調査や、3社[59]への現地訪問・ヒアリングを行った。2023年度にはサプライヤーに対するサステナビリティ調査を305件[60]実施し、34社[61]に対して追加確認を行うなど、サプライチェーン上のリスクを能動的に特定し、是正を促す体制を構築している。
自然資本や生物多様性への配慮も、経営の重要課題として位置づけられている。TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同[62]し、そのフレームワークに基づき、自然資本への依存度・影響度が高い金属資源事業[63]において、TNFDが提唱するLEAPアプローチ[64]を用いた分析を実施するなど、先進的な取り組みを進めている。
これら一連の活動は、伊藤忠がESGを単なる報告書上の数字や格付け対策としてではなく、事業そのものの競争力と持続可能性を高めるための本質的な要素と捉えていることの証左である。社会課題を「商い」の機会として捉え、バリューチェーン全体を巻き込みながら解決を目指す。そのダイナミックな実践こそが、現代における「三方よし」の最も力強い表現なのである。
第3部 個の力の最大化 ー「ひとりの商人、無数の使命」を体現する人的資本経営
伊藤忠の強靭な収益基盤と社会課題解決力を支えているのは、言うまでもなく「人」である。元会長の小林豊氏は、目指す企業の姿を「日本一良い会社」[3]と表現した。これは、単に給与が高い、福利厚生が厚いといった次元の話ではない。社員一人ひとりが誇りと働きがいを持ち、その「個の力」を最大限に発揮することで、企業全体の成長に繋がり、ひいては社員とその家族の幸せにも貢献する。この思想こそが、伊藤忠の人的資本経営の根幹をなしている。その行動指針は「ひとりの商人、無数の使命」[3]という言葉に象徴される。社員一人ひとりが伊藤忠というブランドを背負う商人であり、その無数の活動が企業価値を創造するという考え方だ。
働き方改革の軌跡 ー 生産性とウェルビーイングの両立
伊藤忠の人的資本経営が注目を集めるきっかけとなったのが、2013年度に導入された「朝型勤務制度」[65]だ。夜間の残業を原則禁止し、早朝勤務を推奨するこの制度は、単なる勤務時間のシフトではなかった。限られた時間で成果を出すという意識改革を促し、組織全体の生産性を劇的に向上させた。事実、2010年度を1とした場合の労働生産性は年々向上し、2023年度には5.2倍[66]に達している。月平均残業時間も12.4時間/月[67](2024年度)と、極めて低い水準を維持している。
この改革は、社員のウェルビーイングにも大きな影響を与えた。早く帰宅できるようになった社員は、家族との時間を増やし、自己啓発に励むことができる。この好循環を生み出す象徴的な施設が、社内託児所「I-Kids」[68]である。ある小学生から会社に届いた「毎朝お母さんと一緒にI-Kidsに行くのが楽しかった。働き方改革をしてくれてありがとう」という手紙のエピソードは、企業の施策が、単なる制度としてではなく、社員とその家族の「幸せ」に直接結びついていることを感動的に物語っている。
伊藤忠の取り組みは、ジェンダーや個々の事情に関わらず、誰もが活躍できるインクルーシブな環境作りへと向かっている。女性の育児休業取得率が100%[69]であることはもとより、男性の育児休業取得率についても2026年3月末までに100%[70]達成という高い目標を掲げ、2024年度には取得率53%[71]、平均取得日数25日[72]と着実に前進している。さらに、2017年度[73]からは「がんと仕事の両立支援」を開始するなど、社員がライフステージの変化や困難に直面しても、安心して働き続けられるセーフティネットを構築している。
「商人」を育てる仕組み ー 現場主義と失敗からの学び
伊藤忠の人材育成の根底には、「商人は現場で育つ」という揺るぎない信念がある。会長CEOの岡藤氏は、自らの経験を振り返り、「失敗と成功を繰り返しながら『現場の喜び』を体中で味わってきた」[74]と語る。この「現場の喜び」[75]こそが、商人を育てる上で最も重要な要素だと考えているのだ。
その哲学を実践するのが、若手社員を積極的に海外や事業会社の最前線に送り込む人事戦略である。入社8年目までの総合職社員の海外派遣比率は、2023年度で87.3%[76]という極めて高い水準にある。単体従業員数約4,098人[77]に対し、連結従業員数が約113,733人[78]に上ることからもわかるように、数多くのグループ会社が伊藤忠の「現場」であり、そこへの出向は重要なキャリアパスと位置づけられている。多様な文化やビジネス環境の中で困難に立ち向かい、自らの力で商いを切り拓く経験が、教科書では得られない生きた知見と胆力を育む。
2024年度[79]には、約10年ぶり[80]となる大規模な人事制度改訂を実施した。その狙いは、年功的な要素を排し、より「成果に応じた評価・報酬」を徹底することにある。特に、賞与における変動給の割合を、従来の会社業績重視から個人業績重視に改訂した[79]ことは、個人の貢献意欲をさらに引き出すための重要な変更だ。これは、単なる報酬体系の変更ではなく、一人ひとりの「個の力」が正当に評価され、報われる企業文化を強化するという明確なメッセージである。
特筆すべきは、失敗を許容し、そこから学ぶことを奨励する文化だ。伊藤忠には、過去の投資の失敗から得られた「投資の4つの教訓」[81](①高値掴み、②取引利益狙い、③パートナーへの依存・過信、④知見のない分野の4点を防止)が存在する。さらに、具体的な失敗事例を全社員対象の研修で共有する「投資失敗事例研修」[82]を定期的に実施している。2023年度には中南米や中国での投資案件などが取り上げられた[83]。失敗を隠蔽するのではなく、組織全体の共有財産として未来の成功に繋げる。この学習する組織文化こそが、変化の激しい時代を乗り切るためのレジリエンスの源泉となっている。
多様性の推進 ー 新たな価値創造の源泉
伊藤忠は、多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮することが、新たな価値創造に不可欠であると認識している。特に、女性活躍推進は経営の最重要課題の一つだ。2021年度には取締役会の諮問機関として「女性活躍推進委員会」を設置[84]。2030年までに、執行役員を含む全役員における女性比率を30%以上[85]にするという、日本政府の目標を上回る野心的な目標を公表した。
その達成に向けた歩みは着実だ。2021年4月時点で35名[86]だった女性管理職は、2024年4月には61名[86]に増加。全役員における女性比率も2024年4月1日時点で21%[87]に達している。新卒採用における女性比率も39%[88](2023年度)と高く、将来のリーダー候補を着実に育成している。
また、組織の縦割りを打破し、新たな協業を生み出すための試みも進んでいる。2023年度に82名[89]が参加した「バーチャルオフィス(社内兼業制度)」は、所属部署の壁を越えて新規事業創出や組織横断プロジェクトに参加できる仕組みだ。こうした柔軟な働き方が、イノベーションの土壌を育んでいる。
従業員一人当たりの人材育成投資額は、2023年度の39.6万円から2024年度には55.5万円[90]へと大幅に増加した。これは、伊藤忠が人的資本をコストではなく、未来への最も重要な「投資」と捉えていることの明確な証左である。「ひとりの商人」への投資が、やがて「無数の使命」の達成、すなわち企業全体の持続的な価値創造へと繋がっていく。この好循環こそが、伊藤忠の人的資本経営の真髄なのである。
第4部 ガバナンスと未来への布石 ー 持続的成長を支える「防ぐ」力
伊藤忠の経営哲学「稼ぐ、削る、防ぐ」[11]の中で、ともすれば見過ごされがちなのが「防ぐ」力、すなわち強固なガバナンスとリスク管理体制である。しかし、この「防ぐ」力こそが、大胆な「稼ぐ」ための挑戦を可能にし、持続的な成長を担保する土台となっている。伊藤忠のコーポレート・ガバナンスは、単なる法令遵守や形式的な体制整備に留まらず、商人の知恵と規律を組織全体に浸透させるための実効的な仕組みとして機能している。
規律ある投資とポートフォリオマネジメント
総合商社のビジネスモデルにおいて、事業投資は成長の重要なドライバーである。しかし、それは同時に大きなリスクを伴う。伊藤忠は、過去の痛みを伴う経験から学んだ「投資の4つの教訓」[91]を徹底し、規律ある投資判断プロセスを構築している。
そのプロセスは重層的だ。各カンパニーのDMC(Division Company Management Committee)[92]での審議を起点とし、重要案件は本社のHMC(Headquarters Management Committee)[93]、そして最終的に取締役会[94]で承認される。この過程で、営業部門だけでなく、経理、財務、法務といった専門性を持つ職能組織[95]が、リスク分析[96]や事業計画の妥当性[97]を徹底的に精査する。
さらに重要なのは、EXIT戦略の明確化だ。投資を実行する段階で、明確なEXIT条件を定量的に設定[98]し、パートナーとの事前合意[99]を取り付けることを徹底している。そして、投資後は毎年、全事業投資先を対象にレビューを実施[100]。戦略的保有意義が薄れた資産や、計画を大幅に下回る事業については、躊躇なく資産入替やEXITを実行する。この「タイミングを捉えた資産入替」[101]によって回収された資金は、新たな成長領域へと再投資され、ポートフォリオのダイナミックな新陳代謝を促している。
この厳格なポートフォリオマネジメントの結果、伊藤忠のグループ会社は極めて高い収益性を誇る。黒字会社の比率は、2010年度の78%から2023年度には92%[102]にまで向上。1社当たりの利益規模も、同期間で5億円から28億円[103]へと約6倍[104]に拡大している。これは、単に優良案件に投資するだけでなく、「ハンズオン経営」[105]によって投資先の企業価値を地道に向上させてきた成果に他ならない。
実効性を追求する取締役会
伊藤忠のガバナンスの要は、経営陣から独立した客観的な視点で監督機能を果たす取締役会である。社外取締役の比率を1/3以上[106]とすることを目標とし、2024年7月時点で社外取締役比率は40.0%[107]、取締役会における女性比率も20.0%[108]に達している。
特筆すべきは、その実効性を常に問い続ける姿勢だ。毎年、外部コンサルタントを起用し、全取締役・監査役を対象とした取締役会実効性評価を実施している。2023年度の評価では、6つの評価テーマすべてにおいて高いレベルで機能しているとの結果[109]が得られ、スコアも前年度より上昇[110]した。しかし、同時に「グループ・ガバナンスの深化」や「将来を見据えた議論の更なる充実」といった今後の検討事項[111]も明確にされており、現状に満足することなく、常に改善を追求する姿勢がうかがえる。
社外取締役と経営陣との間には、健全な緊張関係が存在する。社外取締役&CAO座談会[112]において、社外取締役の石塚邦雄氏[113]は、経営会議の議論を踏まえ、最終的な意思決定を行う監督者としての役割を強調する。こうした独立した視点からの監督と、経営陣による迅速な意思決定が両立することで、ガバナンスは実効性を伴うものとなる。
未来への布石ー「三方よし」を体現する社会課題解決型投資
強固なガバナンス体制に支えられ、伊藤忠は未来に向けた大胆な布石を打っている。その一つが、2024年5月[114]に実行した、旧ビッグモーターの中古車買取販売事業の承継と、新会社「(株)WECARS」の発足である。
この案件は、社会的に大きな批判を浴びた企業の事業再建という、極めて難易度の高い挑戦だ。しかし伊藤忠は、ここに「三方よし」を実践する大きな機会を見出した。事業再建を通じて、中古車業界全体の信頼回復という社会課題(世間よし)の解決に貢献し、消費者へ安全・安心(買い手よし)を提供すると同時に、従業員の雇用を確保し、将来的には中古車業界No.1の地位を復活[115]させることで企業価値(売り手よし)を向上させる。
再建の鍵を握るのは、徹底した組織風土改革とコンプライアンスの徹底[116]である。新会社の社長には、英国のタイヤ小売大手Kwik-Fit社のターンアラウンド[117]などを手掛けてきた田中慎二郎氏[118]が就任。彼は、「過去との決別」と「お客様第一主義」[119]をコンセプトに掲げ、売上目標ではなく顧客満足度をKPIに組み込んだ新人事制度[120]の導入などを通じて、現場から会社を変えていく決意を示している。これは、短期的な利益を追うのではなく、社会からの信頼回復という最も困難な課題に正面から向き合う、伊藤忠の商人としての矜持の表れと言えるだろう。
もう一つの未来への布石は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速である。2023年に大手システムインテグレーターであるCTCをTOBにより非公開化[121]したことは、その象徴だ。CTCが持つ10,000社[122]を超える顧客基盤と最先端の技術力を、伊藤忠グループが持つ広範な事業領域と掛け合わせることで、デジタルバリューチェーン戦略[123]を加速させる狙いがある。さらに、ボストン・コンサルティング・グループとの合弁でDXコンサルティング会社を設立[124]するなど、グループ内外のDXを推進する体制を強化している。
これらの未来への投資は、一見するとそれぞれ異なる領域に見えるが、根底には共通の思想が流れている。それは、社会の変化や課題を的確に捉え、自らの強みを活かして新たな価値を創造し、未来の成長の種を蒔くという、商人としての変わらぬ姿勢である。「防ぐ」力によって守られた強固な経営基盤の上で、伊藤忠は次なる10年、20年を見据えた大胆な「商い」に挑み続けている。
結論 The Brand-new Dealが拓く、次なる商人道
1858年の近江の地から始まった伊藤忠商事の歩みは、時代の大波を乗り越えながら、常に「商い」の本質を問い続けてきた歴史であった。そして2024年、我々が目の当たりにしているのは、創業者・伊藤忠兵衛の「三方よし」の精神が、ESG、人的資本経営、そして強固なガバナンスという現代経営の要請と見事に共鳴し、力強い価値創造サイクル[125]を生み出している姿である。
「利は川下にあり」[3]という経営方針は、単なる事業戦略の転換ではない。それは、社会課題の最前線である生活者の視点に立ち、その課題解決をビジネスの起点とするという、伊藤忠の企業哲学そのものの表明だ。ファミリーマートの変革は、コンビニという日常の接点を社会課題解決のプラットフォームに変える壮大な実験であり、脱炭素や循環型経済への挑戦は、地球規模の課題を新たな成長のエンジンへと転換する「商人」の叡智を示している。
そのエンジンを駆動させる燃料が、「ひとりの商人、無数の使命」[3]を体現する人材、すなわち「個の力」である。伊藤忠は、朝型勤務[65]に代表される先進的な働き方改革と、現場主義に根差した徹底的な商人育成を通じて、社員一人ひとりのエンゲージメントと生産性を極限まで高めようとしている。失敗を許容し、そこから学ぶ文化は、組織にダイナミズムとレジリエンスを与え、多様性を尊重する姿勢は、新たなイノベーションの土壌を育む。
そして、この攻めの経営を盤石に支えるのが、「防ぐ」力、すなわち実効性のあるガバナンスである。規律ある投資判断とダイナミックなポートフォリオマネジメントは、常に経営資源の最適配分を促し、独立性の高い取締役会は、経営の透明性と持続可能性を担保する。WECARSの事業再建という困難な挑戦に踏み出すことができたのも、この強固なガバナンスと、それを支える揺るぎない企業理念があってこそだろう。
もちろん、伊藤忠の未来は平坦ではない。非資源分野へのシフト[126]はポートフォリオの複雑性を増し、グローバル化の進展は、理念の浸透とガバナンスの維持に新たな課題を突きつける。女性役員比率30%[86]という目標達成への道のりも、まだ半ばである。
しかし、伊藤忠商事の挑戦は、もはや一総合商社の成功物語にとどまらない。それは、株主資本主義が問い直され、企業と社会の関係が再定義される現代において、「三方よし」という古くて新しい尺度が、いかにして持続的な企業価値を創造しうるかを示す、壮大な社会実験と言えるのかもしれない。初代伊藤忠兵衛が説いた「菩薩の業」としての商いは、今、The Brand-new Dealという新たな形で、次なる商人道を切り拓こうとしている。その行く先を、世界中の企業と投資家が固唾を飲んで見守っている。
▶出典(126件)
- 創業年(p.2)
- 創業者名(p.2)
- 小林氏:目指す姿「日本一良い会社」(p.87)
- 就職人気企業ランキング(p.14)
- 創業者伊藤忠兵衛の商売哲学(p.2)
- 創業期の事業展開(p.20)
- 1960年代の事業拡大(p.20)
- 1977年の事業展開(p.20)
- 1980年代の事業展開(p.20)
- ファミリーマート株式取得の布石(p.21)
- Brand-new Deal 2012の基本方針(p.38)
- Brand-new Deal 2012の基本方針(p.38)
- Brand-new Deal 2014の基本方針(p.38)
- 中国・アジア市場における強固なビジネス基盤確立(p.38)
- Brand-new Deal 2017の基本方針(p.38)
- Brand-new Deal 2017の基本方針(p.38)
- 2023年度 売上高及び一般管理費(米ドル換算)(p.129)
- 連結純利益の年平均成長率(p.27)
- 2010年度以降期初計画達成(p.36)
- 「三方よし」をグループ企業理念に制定(p.66)
- 企業理念「三方よし」(p.80)
- 「三方よし」の概念(p.28)
- 経営方針 The Brand-new Deal(p.7)
- 経営方針 The Brand-new Dealの文脈(p.7)
- 商いの発想「マーケットイン」(p.57)
- 組織機能及びビジネスノウハウの拡充事例(p.24)
- コンビニエンスウェア発売開始(p.59)
- ラインソックス累計販売足数(p.59)
- 業界初ファッションショー「ファミフェス」開催(p.59)
- ファミリーマート店舗へのデジタルサイネージ設置拡大数(p.119)
- 事業の掛け合わせによるビジネス変革・創出(p.56)
- 海外事業基盤の再整備(p.113)
- ファミリーマート店舗のデジタル関連の取組拡大(導入店舗数)(p.119)
- ファミリーマート店舗のデジタル関連の取組拡大(無人決済店舗数)(p.119)
- ファミペイアプリのダウンロード数(p.119)
- 気候変動を最も緊急性の高い地球環境問題と認識(p.74)
- TCFD提言への賛同(2019年度)(p.66)
- GHG排出量削減目標(オフセットゼロ)(p.45)
- GHG排出量削減目標(実質ゼロ)(p.45)
- いすゞ自動車が販売開始したEVトラック(p.107)
- EVトラック向けトータルソリューション提供(p.107)
- いすゞ自動車のEVトラック向けトータルソリューションプログラム(p.107)
- 世界最大級のグリーン水素バリューチェーン参画(p.109)
- 世界最大級のグリーン水素製造プロジェクト(p.109)
- 米国Tyr Energy社による再生可能エネルギー発電事業への投資(p.107)
- 再生可能エネルギー開発案件(7月時点)(p.65)
- 再生可能エネルギー事業のGHG削減量(2023年度)(p.65)
- 2023年度 Scope1,2 GHG排出量実績(p.73)
- 2023年度比 Scope1,2 GHG排出量削減率(p.73)
- 繊維業界のサステナビリティ寄与・再生ポリエステル「レニュー」展開(p.105)
- リサイクルナイロン「ECONYL®」の用途開発(p.111)
- リサイクルナイロン「ECONYL®」採用企業数(p.111)
- パーム油のトレーサビリティ達成率(p.77)
- 木材の持続可能な調達率(p.77)
- 食肉のサプライヤーにおけるトレーサビリティ(p.77)
- カカオ豆のトレーサビリティ強化目標(p.77)
- カカオ豆のトレーサビリティ強化実績(p.77)
- アンケート調査対象となった企業数(p.79)
- 現地訪問・ヒアリング対象企業数(p.79)
- サプライチェーン・サステナビリティ調査件数(2023年度)(p.78)
- サプライチェーン・サステナビリティ調査追加入確認件数(2023年度)(p.78)
- TCFD提言への賛同(p.66)
- 高影響度事業におけるLocate分析(p.76)
- LEAPアプローチによる評価(p.76)
- 「朝型勤務制度」導入(p.66)
- 労働生産性は年々向上(2023年度5.2倍)(p.81)
- 月平均残業時間(時間/月)(2024年度)(p.121)
- 小林氏:社内託児所「I-Kids」(p.87)
- 女性育児休業取得率(2024年度)(p.121)
- 男性育児休業取得率(2026年3月末目標100%)(p.81)
- 男性育児休業取得率(2024年度)(p.121)
- 男性育児休業平均取得日数(日)(2024年度)(p.121)
- 「がんと仕事の両立支援」開始(p.66)
- 失敗と成功を繰り返しながら「現場の喜び」を体中で味わってきた(p.17)
- 「現場の喜び」で商人を育てる(p.17)
- 入社8年目までの総合職海外派遣比率(2023年度87.3%)(p.81)
- 単体従業員数(p.26)
- 連結従業員数(p.26)
- 人事制度改訂(2024年度)(p.82)
- 人事制度改訂の期間(p.82)
- 投資の4つの教訓(p.52)
- 投資の失敗事例研修の対象拡大(p.66)
- 投資失敗事例研修及びPMI*3事例研究(p.71)
- 「女性活躍推進委員会」の設置(p.66)
- 女性活躍推進委員会は2021年に発足(p.85)
- 執行役員における女性比率目標(p.83)
- 2024年4月1日時点 女性管理職比率(p.73)
- 新卒採用における女性割合(2023年度39%)(p.81)
- バーチャルオフィスプロジェクト参加者数(p.83)
- 従業員1人当たりの人材育成投資額(万円)(2024年度)(p.121)
- 投資の4つの教訓(p.71)
- 意思決定プロセスにおけるDMC審議(p.68)
- 意思決定プロセスにおけるHMC審議(p.68)
- 意思決定プロセスにおける取締役会承認(p.68)
- 意思決定プロセスにおける職能組織(p.68)
- 検討項目:リスク分析(p.68)
- 検討項目:事業計画の妥当性検証(p.68)
- EXIT条件の設定:抵触した場合の条件(p.68)
- EXIT条件の設定:パートナーとの事前合意(p.68)
- 定期的なモニタリング(事業会社定期レビュー)(p.69)
- 資産入替の戦略(p.54)
- 黒字会社比率(2010年度→2023年度)(p.36)
- 事業会社1社当たり利益規模(2010年度→2023年度)(p.50)
- 1社当たりの取扱損益規模(p.41)
- ハンズオン経営(p.69)
- モニタリング重視型取締役会への移行と社外取締役比率(p.66)
- 社外取締役数(比率)(2024年7月)(p.121)
- 女性取締役数(比率)(2024年7月)(p.121)
- 取締役会実効性評価の評価テーマ数(p.94)
- 取締役会実効性評価のスコア(p.94)
- 取締役会実効性評価における今後の検討事項(p.94)
- ガバナンス体制の拡充に関する社外取締役&CAO座談会(p.7)
- 社外取締役(p.84)
- 中古車買取販売事業の承継(p.64)
- 将来的な目標(p.64)
- 事業再建の最重要課題(p.64)
- 代表取締役社長の経歴(p.64)
- 代表取締役社長(p.64)
- 事業再建のコンセプト(p.64)
- 人事制度の変更点(p.64)
- 2023年のTOB(株式公開買付)実施(p.63)
- CTCの強み:10,000社を超える顧客基盤(p.60)
- CTCのデジタルバリューチェーン戦略(p.60)
- DXコンサルティング事業を手掛ける合弁会社設立(p.117)
- 「三方よし」中心の「商人気質」価値創造サイクル(p.22)
- 「非資源No.1商社」の非資源分野への重点投資(p.38)
使用データ一覧
| コンテキスト | 年度 | 値 | 出典 |
|---|---|---|---|
創業年 | 2024年 | 1858 年 | integrated_report.pdf |
創業者名 | 2024年 | 伊藤忠兵衛 | integrated_report.pdf |
小林氏:目指す姿「日本一良い会社」 | 2024年 | 日本一良い会社 | integrated_report.pdf |
就職人気企業ランキング | 2024年 | 1 位 | integrated_report.pdf |
創業者伊藤忠兵衛の商売哲学 | 2024年 | 商売は苦難の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの | integrated_report.pdf |
創業期の事業展開 | 2024年 | 繊維分野を中心に | integrated_report.pdf |
1960年代の事業拡大 | 2024年 | 1兆円商社 規模 | integrated_report.pdf |
1977年の事業展開 | 2024年 | 鉄鋼関連事業 更なる拡充 | integrated_report.pdf |
1980年代の事業展開 | 2024年 | 情報・通信分野 拡大 | integrated_report.pdf |
ファミリーマート株式取得の布石 | 2024年 | 1998 年 | integrated_report.pdf |
Brand-new Deal 2012の基本方針 | 2024年 | 稼ぐ! 削る! 防ぐ! | integrated_report.pdf |
Brand-new Deal 2012の基本方針 | 2024年 | 現場力強化、攻めの徹底、規模の拡大 | integrated_report.pdf |
Brand-new Deal 2014の基本方針 | 2024年 | 非資源No.1商社を目指して | integrated_report.pdf |
中国・アジア市場における強固なビジネス基盤確立 | 2024年 | 強固なビジネス基盤確立 | integrated_report.pdf |
Brand-new Deal 2017の基本方針 | 2024年 | 挑戦 | integrated_report.pdf |
Brand-new Deal 2017の基本方針 | 2024年 | 財務体質強化、連結純利益4,000億円に向けた収益基盤構築 | integrated_report.pdf |
2023年度 売上高及び一般管理費(米ドル換算) | 2024年 | 10051 百万米ドル | integrated_report.pdf |
連結純利益の年平均成長率 | 2024年 | 13 % | integrated_report.pdf |
2010年度以降期初計画達成 | 2024年 | 13 勝1敗 | integrated_report.pdf |
「三方よし」をグループ企業理念に制定 | 2024年 | 2020 年度 | integrated_report.pdf |
企業理念「三方よし」 | 2024年 | 三方よし | integrated_report.pdf |
「三方よし」の概念 | 2024年 | 三方よし | integrated_report.pdf |
経営方針 The Brand-new Deal | 2024年 | 経営方針 The Brand-new Deal | integrated_report.pdf |
経営方針 The Brand-new Dealの文脈 | 2024年 | ~利は川下にあり~ | integrated_report.pdf |
商いの発想「マーケットイン」 | 2024年 | マーケットイン | integrated_report.pdf |
組織機能及びビジネスノウハウの拡充事例 | 2024年 | 「ハンズオン経営」による事業の磨き | integrated_report.pdf |
コンビニエンスウェア発売開始 | 2024年 | 2021 年3月 | integrated_report.pdf |
ラインソックス累計販売足数 | 2024年 | 2000 万足 | integrated_report.pdf |
業界初ファッションショー「ファミフェス」開催 | 2024年 | 2023 年11月 | integrated_report.pdf |
ファミリーマート店舗へのデジタルサイネージ設置拡大数 | 2024年 | 10000 店舗 | integrated_report.pdf |
事業の掛け合わせによるビジネス変革・創出 | 2024年 | 事業の掛け合わせによるビジネス変革・創出 | integrated_report.pdf |
海外事業基盤の再整備 | 2024年 | 2023 年度 | integrated_report.pdf |
ファミリーマート店舗のデジタル関連の取組拡大(導入店舗数) | 2024年 | 5000 店舗 | integrated_report.pdf |
ファミリーマート店舗のデジタル関連の取組拡大(無人決済店舗数) | 2024年 | 40 店舗 | integrated_report.pdf |
ファミペイアプリのダウンロード数 | 2024年 | 2000 万ダウンロード | integrated_report.pdf |
気候変動を最も緊急性の高い地球環境問題と認識 | 2024年 | 最も緊急性が高い | integrated_report.pdf |
TCFD提言への賛同(2019年度) | 2024年 | 2019 年度 | integrated_report.pdf |
GHG排出量削減目標(オフセットゼロ) | 2024年 | 2040 年まで | integrated_report.pdf |
GHG排出量削減目標(実質ゼロ) | 2024年 | 2050 年まで | integrated_report.pdf |
いすゞ自動車が販売開始したEVトラック | 2024年 | ELF EV | integrated_report.pdf |
EVトラック向けトータルソリューション提供 | 2024年 | EVトラック | integrated_report.pdf |
いすゞ自動車のEVトラック向けトータルソリューションプログラム | 2024年 | EVトラック | integrated_report.pdf |
世界最大級のグリーン水素バリューチェーン参画 | 2024年 | 世界最大級 | integrated_report.pdf |
世界最大級のグリーン水素製造プロジェクト | 2024年 | 世界最大級 | integrated_report.pdf |
米国Tyr Energy社による再生可能エネルギー発電事業への投資 | 2024年 | 米国 | integrated_report.pdf |
再生可能エネルギー開発案件(7月時点) | 2024年 | 5000 MW | integrated_report.pdf |
再生可能エネルギー事業のGHG削減量(2023年度) | 2024年 | 11792 千t-CO2e | integrated_report.pdf |
2023年度 Scope1,2 GHG排出量実績 | 2024年 | 3923 百万t-CO2e | integrated_report.pdf |
2023年度比 Scope1,2 GHG排出量削減率 | 2024年 | 5.7 % | integrated_report.pdf |
繊維業界のサステナビリティ寄与・再生ポリエステル「レニュー」展開 | 2024年 | 2023 年度 | integrated_report.pdf |
リサイクルナイロン「ECONYL®」の用途開発 | 2024年 | 2022 年 | integrated_report.pdf |
リサイクルナイロン「ECONYL®」採用企業数 | 2024年 | 2500 社以上 | integrated_report.pdf |
パーム油のトレーサビリティ達成率 | 2024年 | 100 % | integrated_report.pdf |
木材の持続可能な調達率 | 2024年 | 100 % | integrated_report.pdf |
食肉のサプライヤーにおけるトレーサビリティ | 2024年 | 100 % | integrated_report.pdf |
カカオ豆のトレーサビリティ強化目標 | 2024年 | 100 % | integrated_report.pdf |
カカオ豆のトレーサビリティ強化実績 | 2024年 | 64 % | integrated_report.pdf |
アンケート調査対象となった企業数 | 2024年 | 64 社 | integrated_report.pdf |
現地訪問・ヒアリング対象企業数 | 2024年 | 3 社 | integrated_report.pdf |
サプライチェーン・サステナビリティ調査件数(2023年度) | 2024年 | 305 件 | integrated_report.pdf |
サプライチェーン・サステナビリティ調査追加入確認件数(2023年度) | 2024年 | 34 社 | integrated_report.pdf |
TCFD提言への賛同 | 2024年 | 2022 年度 | integrated_report.pdf |
高影響度事業におけるLocate分析 | 2024年 | 1 分析 | integrated_report.pdf |
LEAPアプローチによる評価 | 2024年 | 1 アプローチ | integrated_report.pdf |
「朝型勤務制度」導入 | 2024年 | 2013 年度 | integrated_report.pdf |
労働生産性は年々向上(2023年度5.2倍) | 2024年 | 5.2 倍 | integrated_report.pdf |
月平均残業時間(時間/月)(2024年度) | 2024年 | 12.4 時間/月 | integrated_report.pdf |
小林氏:社内託児所「I-Kids」 | 2024年 | I-Kids | integrated_report.pdf |
女性育児休業取得率(2024年度) | 2024年 | 100 % | integrated_report.pdf |
男性育児休業取得率(2026年3月末目標100%) | 2024年 | 100 % | integrated_report.pdf |
男性育児休業取得率(2024年度) | 2024年 | 53 % | integrated_report.pdf |
男性育児休業平均取得日数(日)(2024年度) | 2024年 | 25 日 | integrated_report.pdf |
「がんと仕事の両立支援」開始 | 2024年 | 2017 年度 | integrated_report.pdf |
失敗と成功を繰り返しながら「現場の喜び」を体中で味わってきた | 2024年 | 失敗を繰り返す | integrated_report.pdf |
「現場の喜び」で商人を育てる | 2024年 | 現場の喜び | integrated_report.pdf |
入社8年目までの総合職海外派遣比率(2023年度87.3%) | 2024年 | 87.3 % | integrated_report.pdf |
単体従業員数 | 2024年 | 4098 人 | integrated_report.pdf |
連結従業員数 | 2024年 | 113733 人 | integrated_report.pdf |
人事制度改訂(2024年度) | 2024年 | 2024 年度 | integrated_report.pdf |
人事制度改訂の期間 | 2024年 | 10 年ぶり | integrated_report.pdf |
投資の4つの教訓 | 2024年 | 4 つの教訓 | integrated_report.pdf |
投資の失敗事例研修の対象拡大 | 2024年 | 2022 年度 | integrated_report.pdf |
投資失敗事例研修及びPMI*3事例研究 | 2024年 | PMI 事例研究 | integrated_report.pdf |
「女性活躍推進委員会」の設置 | 2024年 | 2021 年度 | integrated_report.pdf |
女性活躍推進委員会は2021年に発足 | 2024年 | 2023 年 | integrated_report.pdf |
執行役員における女性比率目標 | 2024年 | 30 %以上 | integrated_report.pdf |
2024年4月1日時点 女性管理職比率 | 2024年 | 21 % | integrated_report.pdf |
新卒採用における女性割合(2023年度39%) | 2024年 | 39 % | integrated_report.pdf |
バーチャルオフィスプロジェクト参加者数 | 2024年 | 82 名 | integrated_report.pdf |
従業員1人当たりの人材育成投資額(万円)(2024年度) | 2024年 | 55.5 万円 | integrated_report.pdf |
投資の4つの教訓 | 2024年 | 4 つ | integrated_report.pdf |
意思決定プロセスにおけるDMC審議 | 2024年 | DMC(Division Company Management Committee)審議 | integrated_report.pdf |
意思決定プロセスにおけるHMC審議 | 2024年 | HMC(Headquarters Management Committee) | integrated_report.pdf |
意思決定プロセスにおける取締役会承認 | 2024年 | 取締役会 | integrated_report.pdf |
意思決定プロセスにおける職能組織 | 2024年 | 職能組織 | integrated_report.pdf |
検討項目:リスク分析 | 2024年 | リスク分析 | integrated_report.pdf |
検討項目:事業計画の妥当性検証 | 2024年 | 事業計画の妥当性検証 | integrated_report.pdf |
EXIT条件の設定:抵触した場合の条件 | 2024年 | 明確なEXIT条件:抵触した場合に当該事業から原則EXITする条件を定量的に設定 | integrated_report.pdf |
EXIT条件の設定:パートナーとの事前合意 | 2024年 | 実行可能なEXIT策:EXIT条件に関するパートナーとの事前合意等 | integrated_report.pdf |
定期的なモニタリング(事業会社定期レビュー) | 2024年 | 毎年 | integrated_report.pdf |
資産入替の戦略 | 2024年 | タイミングを捉えた資産入替 | integrated_report.pdf |
黒字会社比率(2010年度→2023年度) | 2024年 | 92 % | integrated_report.pdf |
事業会社1社当たり利益規模(2010年度→2023年度) | 2024年 | 5 億円 | integrated_report.pdf |
1社当たりの取扱損益規模 | 2024年 | 6 倍 | integrated_report.pdf |
ハンズオン経営 | 2024年 | ハンズオン経営 | integrated_report.pdf |
モニタリング重視型取締役会への移行と社外取締役比率 | 2024年 | 1 /3以上 | integrated_report.pdf |
社外取締役数(比率)(2024年7月) | 2024年 | 40.0 % | integrated_report.pdf |
女性取締役数(比率)(2024年7月) | 2024年 | 20.0 % | integrated_report.pdf |
取締役会実効性評価の評価テーマ数 | 2024年 | 6 テーマ | integrated_report.pdf |
取締役会実効性評価のスコア | 2024年 | 上昇 | integrated_report.pdf |
取締役会実効性評価における今後の検討事項 | 2024年 | グループ・ガバナンス、将来を見据えた議論 | integrated_report.pdf |
ガバナンス体制の拡充に関する社外取締役&CAO座談会 | 2024年 | 社外取締役&CAO座談会 | integrated_report.pdf |
社外取締役 | 2024年 | 石塚 邦雄 | integrated_report.pdf |
中古車買取販売事業の承継 | 2024年 | 2024 年5月 | integrated_report.pdf |
将来的な目標 | 2024年 | 中古車業界No.1 の地位復活 | integrated_report.pdf |
事業再建の最重要課題 | 2024年 | 組織風土改革 とコンプライアンスの徹底 | integrated_report.pdf |
代表取締役社長の経歴 | 2024年 | 2019 年より | integrated_report.pdf |
代表取締役社長 | 2024年 | 田中 慎二郎 氏 | integrated_report.pdf |
事業再建のコンセプト | 2024年 | 過去と決別 お客様第一主義 | integrated_report.pdf |
人事制度の変更点 | 2024年 | 顧客満足度 KPI | integrated_report.pdf |
2023年のTOB(株式公開買付)実施 | 2024年 | 2023 年 | integrated_report.pdf |
CTCの強み:10,000社を超える顧客基盤 | 2024年 | 10000 社超 | integrated_report.pdf |
CTCのデジタルバリューチェーン戦略 | 2024年 | CTC | integrated_report.pdf |
DXコンサルティング事業を手掛ける合弁会社設立 | 2024年 | 2024 年4月 | integrated_report.pdf |
「三方よし」中心の「商人気質」価値創造サイクル | 2024年 | 「三方よし」を中心に据えた「商人気質」価値創造サイクル | integrated_report.pdf |
「非資源No.1商社」の非資源分野への重点投資 | 2024年 | 非資源No.1商社 | integrated_report.pdf |
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