序章ー「街」とは、生命体である
街とは何か。それは単なる建物の集合体ではない。アスファルトとコンクリートで覆われた無機質な空間でもない。もし、街を生命体として捉えるならば、その血管には人々の営みが流れ、その心臓は文化と経済の鼓動を打ち、その脳は未来への創造性を紡ぎ出す。街は呼吸し、成長し、時には老い、そして再生する。この有機的な生命体といかに向き合うか。その問いは、都市に生きる私たちすべてに投げかけられている。
この壮大で根源的な問いに、350年以上にわたり向き合い続けてきた企業がある。三井不動産だ。その名は、高層ビルや大規模商業施設、洗練されたマンションの代名詞として知られる。しかし、彼らが自らに課す使命は、単なる「箱」としての不動産を供給することではない。彼らの言葉を借りるならば、それは「街づくり」である。そして2024年4月、彼らはその意志を新たなコーポレートメッセージに込めた。「さあ、街から未来をかえよう」。
この宣言は、単なるスローガンではない。不動産というハードウェアの提供者から、人々の暮らしや働き方、さらには産業構造そのものを変革するソフトウェア、すなわち「プラットフォーム」の創造者へと進化しようとする、強い決意の表れだ。彼らが描く未来図の中心には、常に「&(アンド)」という記号が存在する。経済的価値と社会的価値の「&」。環境との共生「& EARTH」。そして、未来への革新「& INNOVATION 2030」。
本稿では、三井不動産という巨大な生命体が、そのDNAに刻まれた「&」の哲学を羅針盤に、いかにして現代社会が直面する複雑な課題ーESG、人的資本、そしてデジタル化の奔流ーに立ち向かい、自らを「産業デベロッパー」へと変革させようとしているのか、その壮大な物語を解き明かしていく。これは、一つの企業の軌跡を追うだけでなく、都市と、そこに生きる私たちの未来を考える旅でもある。
第一部 理念の源流ー受け継がれる「&」のDNA
越後屋に宿る「進取の気性」と「顧客志向」
三井不動産の物語は、1941年の設立よりもはるか昔、1673年の江戸・日本橋に遡る。伊勢商人・三井高利が創業した呉服店「越後屋」。この小さな店こそが、350年の時を超えて三井不動産の経営哲学の根幹を成すDNAの源流である。
当時の呉服商は、得意先を訪問して商品を売り、代金は年に数回の節季にまとめて回収する「掛売」が主流だった。しかし、越後屋は「店前売り」「現金掛値なし」という、当時としては画期的な商法を打ち出す。店頭で誰にでも定価で販売し、現金で決済する。これにより、貸し倒れリスクをなくし、資金繰りを安定させ、薄利多売を可能にした。さらに、反物単位ではなく、顧客が必要な分だけ切り売りするサービスも始めた。
これらは、現代の経営学で言えば、徹底したビジネスモデルの革新であり、顧客中心主義の実践に他ならない。三井不動産が自社のDNAとして掲げる「進取の気性」と「顧客志向」は、この越後屋の商いにその原型を見出すことができる。常識を疑い、新たな価値創造に果敢に挑戦する精神。そして、常に顧客の立場に立ち、そのニーズに応えようとする姿勢。この二つの精神は、時代を超えて三井グループ全体に受け継がれてきた。
1941年、三井財閥の中核であった三井合名会社の不動産課が分離独立し、三井不動産が誕生した。戦後の復興期には、日本初の超高層ビル「霞が関ビルディング」や、郊外型ショッピングセンターの草分けである「ららぽーと」など、常に時代の先駆けとなるプロジェクトを手掛けてきた。それらの根底には、社会の変化を読み取り、人々の新たなライフスタイルを提案するという、越後屋から続くDNAが脈々と流れている。
日本橋再生ー歴史と未来を「&」でつなぐ
三井不動産のDNAが最も色濃く発揮されている場所は、やはり創業の地、日本橋だろう。江戸時代、五街道の起点として栄えたこの街は、戦後の高度経済成長期、その上空を首都高速道路に覆われ、かつての賑わいを失いつつあった。多くの企業がより新しいビジネス街へと拠点を移す中、三井不動産はこの地にとどまり、再生の道を模索し続けた。
2004年に開業した「COREDO日本橋」を皮切りに、「残しながら、蘇らせながら、創っていく」をコンセプトとした「日本橋再生計画」が始動する。それは、古いものを壊して新しいものを作る、いわゆるスクラップ・アンド・ビルドとは一線を画すアプローチだった。歴史的建造物を保存・再生しながら、最新鋭のオフィスビルや商業施設を融合させる。老舗の暖簾と、世界中から集まる新しい才能を共存させる。まさに、過去と未来、伝統と革新を「&」でつなぐ試みである。
その成果は着実に現れている。森ビル株式会社の調査によれば、企業が「移転したい」と考えるオフィス立地として、日本橋は2019年以降6年連続で1位を獲得している。単に働く場所としてだけでなく、「行きたくなるオフィス」「行きたくなる街」としての魅力が評価されているのだ。これは、三井不動産が目指す、社会的価値の創出(魅力向上)と経済的価値の創出(収益力向上)が両輪となって回り始めた証左と言える。
そして今、日本橋は次なる大きな変革期を迎えている。長年の悲願であった首都高速道路の地下化事業が進行しており、2040年頃には日本橋の空が再び開かれる予定だ。これに合わせ、三井不動産は「日本橋リバーウォーク」プロジェクトを推進。日本橋川沿いに、長さ約1,200メートル、幅約100メートルにわたる広大な親水空間を創出し、水辺に開かれた街づくりを目指す。日本橋一丁目中地区や室町一丁目地区など、複数の再開発プロジェクトが連動し、総延床面積37万坪にも及ぶ新たな街区が生まれ変わる。
さらに、この再生計画はハードウェアの更新にとどまらない。日本橋の地に新たな産業を根付かせようという「産業デベロッパー」としての野心的な試みが始まっている。
新産業創造のプラットフォームへ
その象徴が、ライフサイエンスと宇宙産業の集積だ。三井不動産は、製薬企業やアカデミア、スタートアップが集積するエコシステムの構築を目指し、日本橋エリアに12棟ものライフサイエンス関連ビルを整備。賃貸ラボ&オフィス事業「三井リンクラボ」シリーズを展開し、研究開発から事業化までを一体的に支援するプラットフォームを提供している。
一方、宇宙産業においても、2023年に宇宙産業コミュニティを設立し、日本橋を宇宙ビジネスの「聖地」とすべく、2拠点のビジネスハブを設けている。JAXA(宇宙航空研究開発機構)をはじめとするプレイヤーが集い、新たなイノベーションが生まれる土壌を育んでいるのだ。
これらの取り組みは、単にテナントを誘致する従来の不動産業の枠組みを大きく超えている。三井不動産は、自らが「場」を提供し、コミュニティを形成し、異業種のプレイヤーをつなぐ触媒となることで、新たな産業そのものを創造しようとしている。これは、越後屋が新しい商法で流通革命を起こした「進取の気性」の現代的な発露と言えるだろう。
歴史を尊重し、未来を創造する。地域と共に歩み、新たな産業を育む。日本橋の再生は、三井不動産の理念である「&」の哲学を体現する壮大なプロジェクトであり、同社のアイデンティティそのものを映し出す鏡なのである。
第二部 「場」の価値の再定義ーリアルとデジタルの融合
コロナ禍が突き付けた問い
2020年、世界は未曾有のパンデミックに見舞われた。人々の移動は制限され、都市は静まり返った。リモートワークが急速に普及し、「オフィスは不要になるのではないか」「商業施設に人は戻らないのではないか」という議論が巻き起こった。これは、人々が集う「リアルな場」を価値の源泉としてきた三井不動産にとって、その存在意義を根底から問われる深刻な危機であった。
しかし、同社はこの危機を、単なる脅威ではなく、自らの事業モデルを変革する好機と捉えた。人々が「リアルな場」に求めるものが変化した今こそ、デジタルの力を融合させ、これまでにない体験価値を創造するチャンスだと考えたのだ。この変革を牽引するのが、長期経営方針「& INNOVATION 2030」を支える戦略インフラの一つとして位置づけられた「DX(デジタルトランスフォーメーション)」である。
三井不動産のDX戦略は、単なる業務効率化にとどまらない。その核心は、2024年に策定された新たなDX方針「DX VISION 2030」に集約されている。これは、「リアルとデジタルを組み合わせたビジネスモデルの確立とイノベーション推進」を目指すものであり、顧客(&Customer)、従業員(&Crew)、そして事業基盤(&Platform)の3つの領域で変革を加速させることを宣言している。
デジタルによる顧客体験の深化
「&Customer」の領域では、デジタル技術を駆使して顧客体験をいかに豊かにするかが問われる。例えば、商業施設では、公式通販サイト「&mall」とリアル店舗を連携させ、顧客がオンラインとオフラインを自由に行き来できるシームレスな購買体験を提供。また、東京ドームシティでは、来場者の思い出を生成AIとの対話で新聞にする「AI東京ドームシティ新聞」といったユニークなサービスも生まれている。これは、単なる物販にとどまらず、「感動」や「思い出」といった無形の価値を提供するという、エンターテインメント施設ならではのDXと言えるだろう。
しかし、三井不動産のDXの射程は、個別の施設やサービスにとどまらない。彼らは「街」そのものを一つのプラットフォームとして捉え、デジタルで最適化しようとしている。その壮大な実験場が、千葉県の「柏の葉スマートシティ」だ。
ここで開発された都市OS(Operating System)は、街のエネルギーデータや交通データ、住民の健康データなどを一元的に管理・分析し、住民サービスの向上や社会課題の解決に活用する。この柏の葉で生まれた都市OSは、今や他の都市へと展開され始めている。2024年10月には神戸市で、2025年8月には焼津市で提供が開始され、愛知県や船橋市でも導入が決定している。これは、三井不動産が単なるデベロッパーではなく、都市運営のノウハウをパッケージ化して提供する「プラットフォーマー」へと進化していることを象徴している。
働き方の変革を支えるDX基盤
「&Crew」、すなわち従業員の働き方改革においてもDXは不可欠なツールだ。三井不動産は、2018年から戦略的なシステム刷新に着手し、主要システムを10年以内に全面的に刷新するという野心的な計画を進めている。その成果は着実に現れており、2018年4月から2024年3月までの累計で、約61万時間もの業務時間削減を達成した。これは、年間労働時間を1,920時間と仮定すると、約316人分の業務量に相当する。
さらに、近年注目される生成AIの活用にも積極的だ。各事業領域や業務課題に特化した100個以上の生成AIアシスタントを作成し、資料作成や情報収集といった日常業務の効率化を推進している。
これらの取り組みは、単に労働時間を短縮するだけでなく、従業員がより創造的で付加価値の高い業務に集中できる環境を整えることを目的としている。イノベーションの源泉は「人」であるという認識のもと、デジタル技術を駆使して従業員のポテンシャルを最大限に引き出そうという意図がうかがえる。
「&Platform」としてのデジタル基盤
こうした顧客向け、従業員向けのDXを支えるのが、「&Platform」としての強固なデジタル基盤だ。三井不動産は、2020年度から毎年「DX白書」を発行し、その取り組みを社外に公開することで、透明性の確保とステークホルダーとの対話を促進している。
2023年度には、11件の新サービスをリリースし、7件のプロジェクトが開発中であるなど、その活動は加速している。また、サイバーセキュリティへの投資も怠らない。2024年度には、世界中で特定された約40,000件のソフトウェア脆弱性の中から、緊急性の高い240件を特定。そのうち自社アセットに影響のある41件を抽出し、迅速な対応を行っている。
コロナ禍を経て、三井不動産は「リアルな場」の価値が揺らぐことはないという確信を深めた。むしろ、人々が集い、交流し、感動を共有するリアルの価値は、デジタルが浸透した社会においてこそ、より一層輝きを増す。彼らのDX戦略は、リアルとデジタルを対立するものとしてではなく、「&」でつなぎ、相互に価値を高め合う補完的な関係として捉えている。デジタル技術は、リアルな街の魅力を高めるための強力な触媒であり、三井不動産が未来の「街づくり」を進める上で不可欠な羅針盤となっているのだ。
第三部 ESG経営の深化ー「& EARTH」が拓くサステナブルな未来
街づくりと地球環境の「&」
「企業は社会の公器である」という考え方は、現代のESG(環境・社会・ガバナンス)経営の根幹をなす思想だが、三井不動産にとって、それは目新しいものではない。創業以来、事業を通じて社会課題の解決に貢献するという精神は、その経営に深く根付いてきた。その現代的な表現が、グループミッションとして掲げる「& EARTH」である。これは、「自然とともに、未来をともに」という言葉に象徴されるように、事業活動と地球環境の共存共栄を目指す強い意志を示す。
特に、都市開発という事業の性質上、環境との共生は避けて通れない重要課題(マテリアリティ)である。三井不動産は、この課題に対し、守りの姿勢ではなく、新たな価値創造の機会として積極的に向き合っている。その戦略は、「脱炭素」、「生物多様性」、そして「街づくりにおける環境との共生」という三つの柱で構成されている。
脱炭素社会への挑戦ーコミットメントと実践
気候変動は、人類共通の喫緊の課題である。三井不動産は、この課題に対し、科学的根拠に基づいた野心的な目標を掲げている。グループ全体の温室効果ガス排出量削減目標は、国際的なイニシアチブであるSBT(Science Based Targets)から、パリ協定の「1.5℃目標」として認定を受けている。具体的には、2030年度までにScope1およびScope2のCO2排出量を2019年度比で46.2%削減し、2050年度までにはネットゼロを達成するというものだ。
この目標達成に向けた取り組みは、グループ行動計画として具体化されている。その一つが、再生可能エネルギーの導入拡大だ。三井不動産は、事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目指す国際イニシアチブ「RE100」に加盟。2024年度の実績では、再生可能エネルギー比率は35.5%に達している。
自社施設への太陽光発電設備の設置も積極的に進めており、メガソーラー開発は2024年度時点で累計13.1万kWに拡大。2030年度には17.5万kWまで引き上げる計画だ。さらに、テナント企業に対してもグリーン電力メニューを提供し、2024年度までに累計146件の導入契約を達成。サプライチェーン全体での脱炭素化を促している。
こうした取り組みは、サステナブルファイナンスの活用によっても支えられている。2023年度末時点で、グリーンボンドやサステナビリティ・リンク・ローンなど、その総額は1兆654億円に上る。これは、同社のESGへの取り組みが、投資家からも高く評価されていることの証左である。実際、不動産セクターのESGパフォーマンスを評価するGRESBにおいて、同社は2024年度に最高評価である5スターを獲得している。
生物多様性ー「終わらない森」と都市のオアシス
三井不動産の環境への取り組みは、CO2削減にとどまらない。もう一つの重要な柱が「生物多様性」の保全だ。2023年には「三井不動産グループ 生物多様性方針」を制定し、事業活動が自然資本に与える影響を認識し、その保全と回復に貢献することを明確にした。
その象徴的な取り組みが、北海道に保有する約5,000ヘクタールの広大な森林である。この森は、年間で約21,315トンのCO2を吸収・固定するだけでなく、豊かな生態系を育む重要な拠点となっている。同社はここで、年間9万本規模の植林活動を行いながら、「植える・育てる・使う」というサステナブルな林業サイクルを実践している。2024年3月には、その一部である163.73ヘクタールが環境省の「自然共生サイト」に認定されるなど、その取り組みは外部からも高く評価されている。
この「自然との共生」という思想は、都市開発にも色濃く反映されている。かつての都市開発が、自然を犠牲にすることで成り立ってきた側面があることは否めない。しかし、三井不動産は、開発を通じてむしろ都市の緑を増やし、生物多様性を豊かにすることを目指している。
例えば、東京ミッドタウン(港区)の開発では、単に緑地を確保するだけでなく、在来種を中心に多様な植栽を施すことで、緑の「質」を高めることに注力した。その結果、開発前と比較して、敷地に飛来する鳥の種数は22種から40種へ1.8倍に、蝶の種数は26種から37種へ1.4倍に増加した。特に、地域在来種の植栽本数は11本から209本へと19倍にもなり、都市における生態系ネットワークのハブとしての役割を果たしている。
同様の思想は、日本橋の再開発や、現在議論を呼んでいる神宮外苑の再開発計画にも見られる。神宮外苑では、象徴的ないちょう並木を保全した上で、樹高3メートル以上の樹木の本数を現在の1,904本から2,304本へと増加させる計画だ。
もちろん、大規模開発における環境への影響については、常に多角的な視点からの検証と、社会との丁寧な対話が求められる。しかし、三井不動産が目指しているのは、開発と環境をトレードオフの関係で捉えるのではなく、「&」でつなぐことで、より豊かでサステナブルな都市環境を創造することである。それは、同社のESG経営が、単なるリスク管理や社会貢献活動ではなく、事業そのものの競争力と持続可能性を高めるための根源的な戦略であることを示している。
第四部 人的資本経営ー個の力を解き放つ「場」づくり
イノベーションの源泉は「人」
三井不動産の壮大な「街づくり」と「産業創造」を支える原動力は何か。それは、最先端の技術でも、潤沢な資金でもない。最終的には、多様な価値観と才能を持つ「人」に行き着く。同社は、長期経営方針を支える戦略インフラとして、ESG、DXと並んで「人材」を明確に位置づけている。イノベーションは、多様な個性がぶつかり合い、共鳴することで生まれるという強い信念がそこにはある。
この信念を具現化するのが、同社の人的資本経営である。その目的は、単に従業員満足度を高めることではない。社員一人ひとりが自律的にキャリアを形成し、その能力を最大限に発揮できる「場」を提供することで、組織全体の創造性と競争力を高め、持続的な企業価値向上につなげることにある。
そのアプローチは、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進、自律的なキャリア形成支援、そしてエンゲージメントの向上という三つの側面から捉えることができる。
ダイバーシティ&インクルージョンー多様性が生む力
三井不動産は、特に女性活躍推進に力を入れている。その本気度は、具体的な数値目標に表れている。2025年までに女性管理職比率10%、2030年までには20%という高い目標を掲げ、着実に成果を上げている。2024年度には、目標であった10%を前倒しで達成し、10.2%となった。さらに、将来の管理職候補である係長相当職の女性比率は26.4%に達しており、パイプラインの育成も順調に進んでいることがうかがえる。
採用段階においても、女性採用比率40%を目標に掲げ、2024年度の実績は41.2%と目標を達成している。こうした取り組みの結果、同社は経済産業省と東京証券取引所が選定する「なでしこ銘柄」に3年連続で選定されるなど、外部からも高い評価を得ている。
D&Iの取り組みは、ジェンダーだけにとどまらない。多様な経験を持つ人材を組織に取り込むため、キャリア採用にも積極的だ。正社員に占めるキャリア採用の割合は、2017年の13.2%から2025年4月には25.6%へと大幅に増加した。また、障がい者雇用率も法定を上回る2.74%を達成している。
そして、特筆すべきは、男性の育児参加への強力な後押しである。男性の育児休業等取得率は100%を目標に掲げ、実際に達成を続けている。2024年度には、対象となる男性社員50人全員が育休を取得した。これは、単なる制度の存在だけでなく、育休を取得しやすい職場風土が醸成されていることの証だ。育児は女性だけのものではないという価値観を組織全体で共有し、性別に関わらず誰もがキャリアと家庭を両立できる環境を目指す、同社の強い意志が感じられる。
自律的なキャリア形成支援ー「学びの杜」が育む個の力
多様な人材が集うだけでは、イノベーションは生まれない。それぞれの個性が持つポテンシャルを最大限に引き出すための仕組みが必要だ。三井不動産は、社員の自律的な学びと成長を支援するための投資を惜しまない。
2024年度の1人当たり研修投資額は13.4万円、研修時間は32.2時間に上る。提供される研修プログラムは100を超え、新入社員からマネジメント層まで、キャリアステージに応じた学びの機会が用意されている。
その象徴的な施設が、研修施設「& MIND -学びの杜-」だ。総面積819平方メートルを誇るこの施設は、単なる研修ルームの集合体ではない。社員が自発的に集い、学び、対話し、新たなアイデアを創発するための「場」として設計されている。
また、専門性を高めたい社員のためには、「エキスパート職」というキャリアパスも用意されている。2017年には10人だったエキスパート職は、2025年4月時点で138人にまで増加。建設技術や経理など、専門領域を深化させることで、組織全体の能力向上に貢献している。
エンゲージメントの向上ー経営と現場をつなぐ対話
制度や仕組みを整えるだけでは、人的資本経営は機能しない。最も重要なのは、社員一人ひとりが会社への誇りを持ち、自らの仕事に意義を感じられること、すなわち高いエンゲージメントである。
三井不動産のエンゲージメントスコアは、驚くほど高い水準にある。「当社で働いていることを誇りに思う」と回答した社員の割合は、2024年度で92%に達した。これは、毎年目標とする80%以上を大きく上回る数値だ。この高いエンゲージメントは、1.31%という極めて低い離職率にも繋がっている。
この背景には、経営トップの強いコミットメントがある。2023年4月に就任した植田俊社長は、就任後約2年間で、全社員を対象に各部署を訪問する対話セッションを累計84回も開催した。経営トップが自らの言葉でビジョンを語り、現場の声に真摯に耳を傾ける。こうした地道なコミュニケーションの積み重ねが、経営と現場の一体感を醸成し、社員の当事者意識を高めているのだ。
三井不動産の人的資本経営は、D&I、キャリア支援、エンゲージメント向上という施策が有機的に連携し、「個」の力を最大限に引き出すエコシステムを形成している。彼らは、多様な人材が集い、自律的に成長し、誇りを持って挑戦できる「場」を社内に創り出すことこそが、社外で魅力的な「街」を創り出すための不可欠な土台であると理解しているのだ。
第五部 未来への羅針盤「& INNOVATION 2030」ー産業デベロッパーへの進化
「三本の道」が示す未来
三井不動産は、どこへ向かおうとしているのか。その答えは、2024年4月に発表された新たなグループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」に明確に示されている。この方針が描くのは、単なる不動産開発の延長線上にある未来ではない。それは、自らを「不動産デベロッパー」から、社会の新たな価値を創造する「産業デベロッパー」へと変革させるという、壮大な野心である。
その実現に向け、同社は「三本の道」という事業戦略を掲げた。 第一の道は、「コア事業のさらなる成長(深化と進化)」。オフィス、商業、住宅といった従来の強みをさらに磨き上げ、安定的な収益基盤を盤石にする。 第二の道は、「新たなアセットクラスへの展開」。コア事業で培ったノウハウを活かし、成長領域へと事業を拡大する。 第三の道は、「新事業領域の探索、事業機会獲得」。不動産の枠を超え、未来の成長エンジンとなる新たなビジネスを創出する。
この「三本の道」は、安定と成長、深化と探索を両立させる「&」の経営そのものである。そして、特に第二、第三の道は、三井不動産が「産業デベロッパー」として具体的に何を目指しているのかを雄弁に物語っている。
第二の道ー新たなアセットクラスへの挑戦
近年、三井不動産が急速にプレゼンスを高めているのが、ライフサイエンス分野における「賃貸ラボ&オフィス」事業だ。製薬・バイオ系の企業やスタートアップにとって、高価な研究設備を備えたウェットラボの確保は大きな課題である。三井不動産は、この課題に応えるべく、研究開発に必要なインフラをあらかじめ整備した賃貸型の施設「三井リンクラボ」シリーズを展開。2025年4月には「三井リンクラボ東陽町1」が竣工予定であるなど、国内で10棟、海外も含めると計16棟もの施設を展開・計画している。累計投資額は5,000億円超に達する見込みだ。これは、単なる賃貸事業ではない。日本橋で培ったエコシステム構築のノウハウを活かし、ライフサイエンスという「産業」そのものを育むプラットフォームを創り出そうという試みである。
同様の動きは、デジタル社会の根幹を支えるデータセンター事業にも見られる。同社は、テナントまで決定済みの開発計画規模としては国内最大級となる、7物件、総投資額3,000億円規模のデータセンター開発を推進している。これもまた、社会のデジタル化というメガトレンドを捉え、新たな産業インフラを提供するという強い意志の表れだ。
さらに、人々の「可処分時間の使い方の変化」というトレンドを捉え、スポーツ・エンターテインメント領域への投資も加速させている。2024年5月に開業した収容人数1万人規模の「LaLa arena TOKYO-BAY」や、2028年初頭に開業予定の「(仮称)名古屋アリーナ」など、大型アリーナを核とした「感動」のある街づくりを推進。これは、モノ消費からコト消費へのシフトに対応し、人々が集う「体験」そのものを事業化する戦略である。
第三の道ー不動産の枠を超えた未来産業の創造
第三の道は、さらにその先を見据える。三井不動産は、自社のリソースを、まだ見ぬ未来産業の創出へと振り向けている。
その一つが、前述した宇宙産業だ。日本橋を拠点に、宇宙関連のスタートアップや研究機関、事業会社が集うコミュニティを形成し、新たなビジネスが生まれる土壌を耕している。また、2025年7月には、半導体を活用した産業イノベーションを支援するコミュニティ「RISE-A」を設立。日本の産業競争力の鍵を握る半導体分野においても、プラットフォーマーとしての役割を担おうとしている。
これらの新事業領域への挑戦を支えるため、同社は大胆な投資枠を設定した。2030年度までに、スタートアップへの出資枠として1,000億円以上、M&A投資枠として4,000億円以上を確保。自前主義にこだわらず、外部の知見や技術を積極的に取り込み、成長を加速させる構えだ。
財務戦略ー成長・効率・還元の三位一体
この野心的な事業戦略は、強固な財務戦略によって裏打ちされている。「成長・効率・還元」の三位一体を基本方針とし、株主価値の最大化を目指す。
2024年度から2026年度までの3年間で、コア事業への成長投資に約2兆円を投じる一方、資産の入れ替えを通じて約2兆円の資産回収を計画。これにより、ポートフォリオの質を絶えず高め、強靭化を図る。株主還元も強化し、同期間で約0.4兆円を株主に還元する方針だ。総還元性向は従来の「45%程度」から「50%以上」へと引き上げられた。
重要なのは、これらの目標が具体的なKPIに落とし込まれている点だ。2026年度までに事業利益4,400億円以上、ROE(自己資本利益率)8.5%以上、そして2023年度を起点としたEPS(1株当たり利益)の年平均成長率8%以上という明確な目標を掲げ、ステークホルダーに対するコミットメントを示している。
「& INNOVATION 2030」が示すのは、三井不動産がもはや土地や建物を扱うだけの会社ではないという宣言だ。彼らは、ライフサイエンス、デジタルインフラ、エンターテインメント、宇宙、半導体といった、未来を形作る「産業」そのものを育むデベロッパーへと進化しようとしている。それは、不動産という「場」の力を最大限に活用し、社会の新たな付加価値を創造するという、壮大なビジョンなのである。
結論ー生命体としての都市、その未来を創造する意志
三井不動産の物語を紐解くことは、一つの企業の歴史や戦略を分析する以上の意味を持つ。それは、都市という生命体と人間社会がいかにして共生し、未来を創造していくかという、普遍的なテーマを探求する旅である。
越後屋の時代から受け継がれる「進取の気性」と「顧客志向」のDNAは、350年の時を経て、「&」という共存共栄の哲学へと昇華された。経済と社会、開発と環境、リアルとデジタル、企業と個人。これらを二項対立で捉えるのではなく、創造的に結合させることで新たな価値を生み出す。この「&」の思想こそが、複雑化する現代社会の課題を乗り越えるための鍵であると、三井不動産は確信している。
日本橋の再生は、歴史と未来をつなぐ「時間軸の&」を体現する。DXの推進は、物理的な空間と情報空間をつなぐ「次元の&」を切り拓く。ESG経営の深化は、企業の成長と地球の持続可能性をつなぐ「存在の&」を追求する。そして、人的資本経営は、組織の力と個人の幸福をつなぐ「生命の&」を育む。
そして今、彼らは「産業デベロッパー」への進化を宣言し、不動産の枠を超えて、未来の産業そのものを創造するという、最も野心的な「&」に挑もうとしている。
もちろん、その道のりは平坦ではないだろう。神宮外苑の再開発のように、そのビジョンが社会との摩擦を生むこともある。グローバル経済の不確実性は、海外事業に影を落とすかもしれない。しかし、重要なのは、彼らが「街づくり」という終わりなき営みを通じて、社会に問いを投げかけ、未来を創造しようとする強い意志を持ち続けていることだ。
三井不動産の挑戦は、私たちに問いかける。私たちが生きる「街」は、誰が、どのように創っていくべきなのか。そして、企業は、その中でどのような役割を果たすべきなのか。その答えを探す旅は、まだ始まったばかりである。彼らが掲げる「さあ、街から未来をかえよう」というメッセージは、三井不動産自身に向けられたものであると同時に、この時代を生きる私たちすべてへの、力強い呼びかけなのかもしれない。
▶出典(101件)
- 三井不動産グループのコーポレートメッセージ(三井不動産 統合報告書, p.16)
- 三井不動産グループのミッション(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.63)
- 新たなグループ長期経営方針の名称(三井不動産 統合報告書, p.16)
- 新グループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」のありたい姿(三井不動産 統合報告書, p.17)
- 三井不動産が三井合名会社から分離独立した年(三井不動産 統合報告書, p.5)
- 三井不動産グループのルーツである三井越後屋呉服店の創業年(三井不動産 統合報告書 2023, p.4)
- 三井不動産グループのルーツである越後屋創業からの経過年数(三井不動産 統合報告書, p.5)
- 三井不動産のDNAを構成する要素(三井不動産 統合報告書 2023, p.16)
- 東京23区オフィスニーズ調査における日本橋のランキング(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.39)
- 日本橋エリアの魅力向上による社会的価値創出(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 日本橋エリアへの来街需要拡大による経済的価値創出(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 首都高速道路日本橋区間の地下化完了予定年(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 日本橋リバーウォークプロジェクトで創出される親水空間の長さ(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 日本橋リバーウォークプロジェクトで創出される親水空間の幅(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 日本橋一丁目中地区の竣工予定年(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 日本橋室町一丁目地区の竣工予定年(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 日本橋リバーウォークプロジェクトの延床面積(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.40)
- 日本橋エリアのライフサイエンス関連ビル数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.39)
- 日本橋における宇宙ビジネス拠点数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.39)
- 「& INNOVATION 2030」を支える戦略インフラ(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.61)
- DX戦略のビジョン名(三井不動産 統合報告書, p.37)
- DX VISION 2030の策定(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.57)
- AI東京ドームシティ新聞の価格(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.59)
- 柏の葉スマートシティ都市OSの神戸全域での提供開始(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.59)
- 柏の葉スマートシティ都市OSの焼津市での提供開始(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.59)
- 柏の葉スマートシティ都市OSの愛知県・船橋市での導入決定(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.59)
- 主要システムの開発・刷新目標期間(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.59)
- 主要システム刷新による業務削減時間(2024年3月までの実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.58)
- DX推進による業務効率化(人換算、2018年4月~2024年3月)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.56)
- 業務効率化生成AIアシスタントの作成数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.59)
- DX白書の発行開始年度(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.57)
- リアル×デジタルプロジェクトのリリース済サービス数(2023年度実績)(三井不動産 統合報告書, p.38)
- リアル×デジタルプロジェクトの開発中案件数(2023年度実績)(三井不動産 統合報告書, p.38)
- 2024年度に世界中で特定されたソフトウェアの脆弱性件数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.88)
- 2024年度に緊急性が高いと判断された脆弱性件数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.88)
- 2024年度に緊急性が高く自社アセットに影響のある脆弱性件数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.88)
- 三井不動産グループのマテリアリティ(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.63)
- グループ環境方針の柱(脱炭素)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.63)
- グループ環境方針の柱(生物多様性)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.63)
- グループ環境方針の柱(街づくりにおける環境との共生)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.63)
- SBTイニシアチブ「1.5℃目標」認定取得(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.62)
- 三井不動産グループのScope3 CO2排出量(2024年度)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.108)
- CO2排出量ネットゼロ目標 (2050年)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.62)
- 脱炭素社会実現に向けたグループ行動計画(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.63)
- RE100加盟による再生可能エネルギー調達目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.111)
- メガソーラー開発累計拡大 (2024年度実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.62)
- メガソーラー開発総出力目標 (2030年)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.62)
- グリーン電力導入契約済み件数 (2024年度実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.62)
- サステナブルファイナンス総額(2023年度末)(三井不動産 統合報告書, p.44)
- GRESBリアルエステイト評価ディベロップメント・ベンチマーク (2024年度実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.62)
- グループ保有林の面積(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.112)
- グループ保有林による年間CO2吸収・固定量(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.112)
- 年間植林本数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.112)
- 自然共生サイト認定面積(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.112)
- 東京ミッドタウン開発後に呼び込める鳥の種数増加率(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.65)
- 東京ミッドタウン開発後に呼び込めるチョウの種数増加率(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.65)
- 東京ミッドタウン開発後の地域在来種植栽本数増加率(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.65)
- 日本橋の再開発物件における緑化面積の増加率(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.6)
- 神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の本数増加目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.64)
- 女性管理職比率の2025年度目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.20)
- 女性管理職比率目標(2030年)(三井不動産 統合報告書, p.21)
- 女性係長相当職比率(2025年4月実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.51)
- 女性採用比率目標(毎年)(三井不動産 統合報告書, p.21)
- 女性採用比率(2024年度実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.51)
- 2024年なでしこ銘柄選定(三井不動産 統合報告書, p.71)
- 正社員におけるキャリア採用割合(2025年4月1日時点)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.53)
- 障がい者雇用率の年間目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.20)
- 男性育児休業等取得率の年間目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.20)
- 三井不動産(単体)の男性育児休業等取得者数(2024年度)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.108)
- 1人当たり研修投資額(2024年度実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.20)
- 1人当たり研修時間(2024年度実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.20)
- 提供されている研修プログラムの数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.52)
- 研修施設「& MIND -学びの杜-」の総面積(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.52)
- エキスパート職の在籍人数(2025年4月時点)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.53)
- エキスパート職採用開始年度(建設技術系)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.53)
- エキスパート職採用開始年度(経理系)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.53)
- 当社で働くことを誇りに思う社員の割合(単体)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.56)
- 従業員エンゲージメントスコアの年間目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.20)
- 正社員の離職率(2024年度実績)(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.51)
- 社長による各部訪問の開催回数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.54)
- 事業戦略の柱の数(三井不動産 統合報告書, p.17)
- 事業戦略「三本の道」の第1の道(三井不動産 統合報告書, p.23)
- 事業戦略「三本の道」の第2の道(三井不動産 統合報告書, p.23)
- 事業戦略「三本の道」の第3の道(三井不動産 統合報告書, p.23)
- (仮称)三井リンクラボ東陽町1の竣工時期(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.9)
- 賃貸ラボ&オフィス事業の国内施設数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.36)
- 賃貸ラボ&オフィス事業の総施設数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.36)
- データセンター事業の計画投資額(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.10)
- データセンター事業の物件数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.36)
- LaLa arena TOKYO-BAYの収容人数(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.36)
- LaLa arena TOKYO-BAYの開業月(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.36)
- (仮称)名古屋アリーナの開業予定時期(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.36)
- 2030年度までのスタートアップ出資枠(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.37)
- 経営戦略の基本方針(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.86)
- 3カ年(2024-2026年度)成長投資目標(三井不動産 統合報告書, p.30)
- 3カ年(2024-2026年度)資産回収目標(三井不動産 統合報告書, p.30)
- 2024-2026年度の株主還元目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.47)
- 2024年度の総還元性向(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.21)
- 2026年度 事業利益目標(三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025, p.45)
- 自己資本利益率(ROE)の目標(2025年度)(三井不動産 統合報告書, p.29)
- 2023年度から2026年度のEPS成長率目標 (CAGR)(三井不動産 統合報告書, p.31)
使用データ一覧
| コンテキスト | 年度 | 値 | 出典 |
|---|---|---|---|
三井不動産グループのコーポレートメッセージ | 2024年 | さあ、街から未来をかえよう | 三井不動産 統合報告書 p.16 |
三井不動産グループのミッション | 2025年 | & EARTH 自然とともに、未来をともに | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.63 |
新たなグループ長期経営方針の名称 | 2024年 | & INNOVATION 2030 | 三井不動産 統合報告書 p.16 |
新グループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」のありたい姿 | 2024年 | 産業デベロッパーとして社会の付加価値の創出に貢献 | 三井不動産 統合報告書 p.17 |
三井不動産が三井合名会社から分離独立した年 | 2024年 | 1941 年 | 三井不動産 統合報告書 p.5 |
三井不動産グループのルーツである三井越後屋呉服店の創業年 | 2023年 | 1673 年 | 三井不動産 統合報告書 2023 p.4 |
三井不動産グループのルーツである越後屋創業からの経過年数 | 2024年 | 350 年前 | 三井不動産 統合報告書 p.5 |
三井不動産のDNAを構成する要素 | 2023年 | 進取の気性、顧客志向 | 三井不動産 統合報告書 2023 p.16 |
東京23区オフィスニーズ調査における日本橋のランキング | 2025年 | 1 位 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.39 |
日本橋エリアの魅力向上による社会的価値創出 | 2025年 | N/A N/A | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
日本橋エリアへの来街需要拡大による経済的価値創出 | 2025年 | N/A N/A | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
首都高速道路日本橋区間の地下化完了予定年 | 2025年 | 2040 年頃 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
日本橋リバーウォークプロジェクトで創出される親水空間の長さ | 2025年 | 1200 m | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
日本橋リバーウォークプロジェクトで創出される親水空間の幅 | 2025年 | 100 m | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
日本橋一丁目中地区の竣工予定年 | 2025年 | 2026 年 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
日本橋室町一丁目地区の竣工予定年 | 2025年 | 2031 年以降 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
日本橋リバーウォークプロジェクトの延床面積 | 2025年 | 37 万坪 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.40 |
日本橋エリアのライフサイエンス関連ビル数 | 2025年 | 12 棟 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.39 |
日本橋における宇宙ビジネス拠点数 | 2025年 | 2 拠点 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.39 |
「& INNOVATION 2030」を支える戦略インフラ | 2025年 | ESG、人材、DX | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.61 |
DX戦略のビジョン名 | 2024年 | DX VISION 2030 | 三井不動産 統合報告書 p.37 |
DX VISION 2030の策定 | 2025年 | 2030 年 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.57 |
AI東京ドームシティ新聞の価格 | 2025年 | 500 円/枚 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.59 |
柏の葉スマートシティ都市OSの神戸全域での提供開始 | 2025年 | 1 都市 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.59 |
柏の葉スマートシティ都市OSの焼津市での提供開始 | 2025年 | 1 都市 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.59 |
柏の葉スマートシティ都市OSの愛知県・船橋市での導入決定 | 2025年 | 2 都市 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.59 |
主要システムの開発・刷新目標期間 | 2025年 | 10 年以内 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.59 |
主要システム刷新による業務削減時間(2024年3月までの実績) | 2025年 | 610000 時間 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.58 |
DX推進による業務効率化(人換算、2018年4月~2024年3月) | 2025年 | 316 人分 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.56 |
業務効率化生成AIアシスタントの作成数 | 2025年 | 100 個以上 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.59 |
DX白書の発行開始年度 | 2025年 | 2020 年度 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.57 |
リアル×デジタルプロジェクトのリリース済サービス数(2023年度実績) | 2024年 | 11 件 | 三井不動産 統合報告書 p.38 |
リアル×デジタルプロジェクトの開発中案件数(2023年度実績) | 2024年 | 7 件 | 三井不動産 統合報告書 p.38 |
2024年度に世界中で特定されたソフトウェアの脆弱性件数 | 2025年 | 40000 件 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.88 |
2024年度に緊急性が高いと判断された脆弱性件数 | 2025年 | 240 件 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.88 |
2024年度に緊急性が高く自社アセットに影響のある脆弱性件数 | 2025年 | 41 件 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.88 |
三井不動産グループのマテリアリティ | 2025年 | 環境との共生 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.63 |
グループ環境方針の柱(脱炭素) | 2025年 | 脱炭素 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.63 |
グループ環境方針の柱(生物多様性) | 2025年 | 生物多様性 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.63 |
グループ環境方針の柱(街づくりにおける環境との共生) | 2025年 | 街づくりにおける環境との共生 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.63 |
SBTイニシアチブ「1.5℃目標」認定取得 | 2025年 | 1.5 ℃目標 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.62 |
三井不動産グループのScope3 CO2排出量(2024年度) | 2025年 | 4083 千t-CO2 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.108 |
CO2排出量ネットゼロ目標 (2050年) | 2025年 | 0 ネットゼロ | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.62 |
脱炭素社会実現に向けたグループ行動計画 | 2025年 | 脱炭素社会実現に向けたグループ行動計画 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.63 |
RE100加盟による再生可能エネルギー調達目標 | 2025年 | 100 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.111 |
メガソーラー開発累計拡大 (2024年度実績) | 2025年 | 13.1 万kW | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.62 |
メガソーラー開発総出力目標 (2030年) | 2025年 | 17.5 万kW | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.62 |
グリーン電力導入契約済み件数 (2024年度実績) | 2025年 | 146 件 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.62 |
サステナブルファイナンス総額(2023年度末) | 2024年 | 10654 億円 | 三井不動産 統合報告書 p.44 |
GRESBリアルエステイト評価ディベロップメント・ベンチマーク (2024年度実績) | 2025年 | 5 スター | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.62 |
グループ保有林の面積 | 2025年 | 5000 ha | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.112 |
グループ保有林による年間CO2吸収・固定量 | 2025年 | 21315 t-CO2/年 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.112 |
年間植林本数 | 2025年 | 90000 本/年 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.112 |
自然共生サイト認定面積 | 2025年 | 163.73 ha | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.112 |
東京ミッドタウン開発後に呼び込める鳥の種数増加率 | 2025年 | 1.8 倍 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.65 |
東京ミッドタウン開発後に呼び込めるチョウの種数増加率 | 2025年 | 1.4 倍 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.65 |
東京ミッドタウン開発後の地域在来種植栽本数増加率 | 2025年 | 19 倍 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.65 |
日本橋の再開発物件における緑化面積の増加率 | 2025年 | 4.4 倍 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.6 |
神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の本数増加目標 | 2025年 | 2304 本 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.64 |
女性管理職比率の2025年度目標 | 2025年 | 10 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.20 |
女性管理職比率目標(2030年) | 2024年 | 20 % | 三井不動産 統合報告書 p.21 |
女性係長相当職比率(2025年4月実績) | 2025年 | 26.4 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.51 |
女性採用比率目標(毎年) | 2024年 | 40 % | 三井不動産 統合報告書 p.21 |
女性採用比率(2024年度実績) | 2025年 | 41.2 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.51 |
2024年なでしこ銘柄選定 | 2024年 | 選定 | 三井不動産 統合報告書 p.71 |
正社員におけるキャリア採用割合(2025年4月1日時点) | 2025年 | 25.6 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.53 |
障がい者雇用率の年間目標 | 2025年 | 2.5 %以上 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.20 |
男性育児休業等取得率の年間目標 | 2025年 | 100 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.20 |
三井不動産(単体)の男性育児休業等取得者数(2024年度) | 2025年 | 50 人 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.108 |
1人当たり研修投資額(2024年度実績) | 2025年 | 13.4 万円 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.20 |
1人当たり研修時間(2024年度実績) | 2025年 | 32.2 時間 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.20 |
提供されている研修プログラムの数 | 2025年 | 100 を超える | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.52 |
研修施設「& MIND -学びの杜-」の総面積 | 2025年 | 819 m² | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.52 |
エキスパート職の在籍人数(2025年4月時点) | 2025年 | 138 人 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.53 |
エキスパート職採用開始年度(建設技術系) | 2025年 | 建設技術系 職種 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.53 |
エキスパート職採用開始年度(経理系) | 2025年 | 経理系 職種 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.53 |
当社で働くことを誇りに思う社員の割合(単体) | 2025年 | 92 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.56 |
従業員エンゲージメントスコアの年間目標 | 2025年 | 80 %以上 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.20 |
正社員の離職率(2024年度実績) | 2025年 | 1.31 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.51 |
社長による各部訪問の開催回数 | 2025年 | 84 回 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.54 |
事業戦略の柱の数 | 2024年 | 3 本 | 三井不動産 統合報告書 p.17 |
事業戦略「三本の道」の第1の道 | 2024年 | コア事業のさらなる成長(深化と進化) | 三井不動産 統合報告書 p.23 |
事業戦略「三本の道」の第2の道 | 2024年 | 新たなアセットクラスへの展開 | 三井不動産 統合報告書 p.23 |
事業戦略「三本の道」の第3の道 | 2024年 | 新事業領域の探索、事業機会獲得 | 三井不動産 統合報告書 p.23 |
(仮称)三井リンクラボ東陽町1の竣工時期 | 2025年 | 2025 年4月 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.9 |
賃貸ラボ&オフィス事業の国内施設数 | 2025年 | 10 棟 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.36 |
賃貸ラボ&オフィス事業の総施設数 | 2025年 | 16 棟 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.36 |
データセンター事業の計画投資額 | 2025年 | 3000 億円 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.10 |
データセンター事業の物件数 | 2025年 | 7 物件 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.36 |
LaLa arena TOKYO-BAYの収容人数 | 2025年 | 10000 人 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.36 |
LaLa arena TOKYO-BAYの開業月 | 2025年 | 5 月 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.36 |
(仮称)名古屋アリーナの開業予定時期 | 2025年 | 2028 年初頭 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.36 |
2030年度までのスタートアップ出資枠 | 2025年 | 1000 億円以上 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.37 |
経営戦略の基本方針 | 2025年 | 成長・効率・還元 三位一体 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.86 |
3カ年(2024-2026年度)成長投資目標 | 2024年 | 2 兆円程度 | 三井不動産 統合報告書 p.30 |
3カ年(2024-2026年度)資産回収目標 | 2024年 | 2 兆円程度 | 三井不動産 統合報告書 p.30 |
2024-2026年度の株主還元目標 | 2025年 | 0.4 兆円程度 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.47 |
2024年度の総還元性向 | 2025年 | 52.7 % | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.21 |
2026年度 事業利益目標 | 2025年 | 4400 億円以上 | 三井不動産 INTEGRATED REPORT 2025 p.45 |
自己資本利益率(ROE)の目標(2025年度) | 2024年 | 8.5 %以上 | 三井不動産 統合報告書 p.29 |
2023年度から2026年度のEPS成長率目標 (CAGR) | 2024年 | 8 %/年以上 | 三井不動産 統合報告書 p.31 |
計 101 件のデータが記事内で参照されています