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経団連 2026年4月14日公表

9割が活用、評価AIは5%だけ ─ 経団連報告書が描くHR×AIの3本柱

2026-05-01

「AIで評価する」には日本のHRデータが追いついていない ─ 経団連が示すガバナンス・推進・現場定着の処方箋

データ
9割超

何らかの形でAIを活用する企業(経団連調査 n=75社)

一方、HR評価ツールへのAI導入率は日本5%・米国83%(OECD調査 2025年)

経団連『HR部門におけるAI等の活用に関する報告書』 p.4

1. 経団連が描いた "日本のHR×AI" のリアル

2026年4月14日、経団連は『HR部門におけるAI等の活用に関する報告書』を公表した。報告書は2025年7月から2026年2月にかけて、HR4分野(採用・人材配置・人材育成・労務管理)でAI等を活用している企業やシステム開発事業者へのヒアリングを基にまとめられた。

背景にあるのは、少子高齢化と労働力不足のなか「限られた人材をいかに活かすか」が企業価値創造の鍵となっている認識である。生成AIの登場で職場のAI活用が飛躍的に広がる一方、HR領域は「手探り状態」にとどまっているという問題意識が出発点となった。

この報告書はAI政策の流れの中にも位置付けられる。2025年12月に閣議決定された人工知能基本計画は「世界で最もAIを開発・活用しやすい国」を目指すと宣言し、自由民主党のAIホワイトペーパー2.0(2026年4月)は「エージェントAIの時代」の到来を打ち出した。経団連の今回の報告書は、その流れをHR部門の実装課題に翻訳したものと読める。

2. 9割が "使っている"、しかし内実は階層的

経団連の調査では、企業の9割超が何らかの形でAIを活用していると回答した。「複数の業務プロセスで広く活用」が46%を占める一方、「業務プロセスには組み込んでいないが、ChatGPT・Copilot等の生成AIツール利用を会社として許可」も23%あり、活用の深度は階層的である。

調査の対象は経団連の労働法規委員会・人事・労務部会等の会員企業75社で、回答企業の63%(47社)が常時労働者5,000人以上の大企業。この点を踏まえれば、報告書の数値は「日本の大企業がHR×AIをどこまで進められているか」のスナップショットと位置付けられる。

JILPTの調査では、AI導入に対する期待として「単純なタスクからの解放」82.5%、「労働生産性の向上」82.5%、「社員がより高度な業務に集中できる」72.1%が上位を占めた。つまり「効率化期待」は8割超で揃っているが、その先の活用は企業によって大きく分かれている。

3. 海外との差は "評価AI" に最も色濃く出る

報告書が引用するOECD「アルゴリズム管理に関する雇用者調査(2025年)」は、日本のHR×AIが海外に比べどこにギャップがあるかを明確に示した。まず、何らかの形でアルゴリズム管理ソフトウェアを導入している企業に属する管理職の割合を国別に並べると、日本だけが他の主要先進国から取り残されている形が見えてくる。

アルゴリズム管理ツール導入率(管理職ベース、国別)

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ギャップが最も大きいのは「評価ツール」領域である。報酬決定・目標設定・制裁の3項目で見ると、米国は7-8割の企業がAIを活用する一方、日本は1桁台の前半に張り付く。

評価AI 3項目別の国別導入率(米国・EU平均・日本)

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報告書は、米国でAI評価ツールの活用が進む背景に「ジョブ型雇用を前提とした人事制度のもとで評価基準が比較的明確であり、制度が長年運用されてきた結果、AI活用に必要なデータの蓄積が進んでいること」を挙げる。AI格差の根源は、技術ではなく「評価できる形で蓄積された人事データの厚み」にあるという指摘である。

一方で、規制の動きも各国で進む。米国カリフォルニア州では2025年10月、雇用差別禁止の対象に「自動意思決定システム(ADS)」を含める規定が発効し、ニューヨーク市は2023年7月から採用AIを規制する条例(地方法44)を施行している。EU AI法は採用・評価・雇用契約終了等に関わるAIを「ハイリスク」と分類して厳格に規制している。日本は導入率が低い段階から、規制の波と同時に進むことになる。

4. 日本企業はどこで使っているか ─ HR部門の地形図

経団連調査では、社内全部門の中で「人事」が最もAI活用社数が多く、49社(n=75)が活用していると回答した。ITが44社、CS(カスタマーサービス)43社、研究開発40社、法務40社と続く。HR部門は社内の中でも先行している領域である。

そのHR部門の中身を見ると、活用領域には大きな偏りがある。

HR部門 7サブ領域別のAI活用社数(n=75社)

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数字の分布だけではなく、それぞれの領域で具体的にどの用途に使われているかを見ると、AIの "現在地" がより鮮明になる。

HR部門7サブ領域の主な用途(経団連調査)

サブ領域活用社数主な用途と社数
採用25社応募者スクリーニング15・面接サポート13・求人票作成6
労務管理22社労務相談の一次対応(AIチャットボット)19
エンゲージメントサーベイ21社(個別内訳の記載なし)
人材育成20社1on1面談サポート14・研修学習レコメンド11・スキル把握4
人材配置13社ポジションマッチング6・職務記述書作成5
人事評価13社(個別内訳の記載なし)
報酬5社(個別内訳の記載なし)

出典:経団連報告書 p.7-8(HR部門でのAI等の活用状況詳細)

注目すべきは、「処遇に直結する領域ほど活用が少ない」というパターンである。採用・労務相談・1on1サポートといった "サポート機能" には20社前後が踏み出している一方、人事評価13社、報酬5社と、処遇決定そのものに踏み込んだ活用は限定的にとどまる。OECD調査の「日本の評価AI導入率5%」と整合する数字であり、報告書全体を通じた「AIは判断する人にならない」という大前提と一致する分布である。

5. 大前提 ─ HR部門のAIは "意思決定のサポート" にとどめる

報告書がガバナンスの大前提として置いたのは、日本政府が2019年に示した「人間中心のAI社会原則」だった。「AIの利用は基本的人権を侵すものであってはならない。AIは人々の能力を拡張し、多様な人々の多様な幸せの追求を可能とするために開発・活用されるべき」という原則である。

これを受けて、報告書はHR部門におけるAI活用の標準フローを3ステップで整理する。

1

ステップ① 入力設計(人間)

AIに何をさせるかを決定し、必要なデータを用意してインプットする。例:採用なら客観的・具体的・明確な評価基準のインプット、人材配置ならスキル・目標設定情報の整理、人材育成なら研修後サーベイの整理、労務管理なら手順書・関係法令のインプット。

2

ステップ② AI処理

AIが大量のデータ処理や手作業の自動化を実行し、サポートや検討結果をアウトプット。例:採用なら面接内容のレポート作成・レコメンド、人材配置なら職務記述書の原案生成、人材育成なら社員一人ひとりに合う研修のレコメンド、労務管理なら定型問合せへの自動対応。

3

ステップ③ 人間による最終意思決定

AIが判定した理由を把握したうえで、人間が責任をもって最終的に意思決定する。候補者の合否確定、部門間調整、社員とのキャリア面談、AIが答えられない複雑な問合せへの対応など。

この3ステップは、AIをHR部門の業務に組み込む際の "基本図" として報告書全体を貫く。ステップ③の「人間が責任をもって最終的に意思決定」が大前提であり、AIによる完全自動判定ではなく、AIを意思決定のサポート機能として位置付けることが繰り返し強調されている。

6. 求められる対応 ─ 3本柱で組み立てる

報告書は、HR部門でAI活用を進める企業に求められる対応を3本柱で整理した

求められる対応の3本柱

内容具体的アクション
①安全性・公平性・透明性の確保ガバナンス体制AI事業者ガイドライン・人事データ利活用原則を順守
②戦略的推進体制の構築ガバナンス体制AI推進責任者(CAIO等)の設置・担い手や知見の確保
③現場に根付かせるための運用・定着実装現場の理解/継続的アップデート/小さくはじめる

出典:経団連報告書 p.12(求められる対応の全体像)

柱① 安全性・公平性・透明性 ─ 6要素のチェックリスト

第1の柱について、報告書は経済産業省・総務省「AI事業者ガイドライン」(第1.1版2025年)と、ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会「人事データ利活用原則」(2022年制定2024年改訂)を踏まえ、ガバナンスを6要素で整理した

HR×AI ガバナンス6要素

要素HR部門での具体的対応
安全性AIの結果のみで不利益な処遇を決定しない/AI利用目的・範囲を明確化
公平性属性別に出力結果を定期的に確認し不合理な差を検証/過去の人事データの偏り事前検証
プライバシー保護要配慮個人情報は入力しない/AIサービス提供者によるデータ保存・二次利用の有無を事前確認
セキュリティ確保HR部門で利用するAIツールを会社指定のものに限定/IT・DX部門と連携
透明性採用・評価等でAIを利用していることを社員(採用の場合は候補者)に明示
アカウンタビリティHR部門におけるAI活用の責任部署・責任者を明確化/苦情・トラブル時の対応フローを事前定義

出典:経団連報告書 p.14(AI事業者ガイドラインを基に整理)

柱② 戦略的推進体制 ─ 経営層レベルの担い手は55%にとどまる

第2の柱は推進体制の構築である。経団連調査では、AI推進を担当する「役員ポジション(CAIO最高AI責任者等)を設置」している企業は35%。「役員ポジションではないが責任者(部長クラス等)を設置している」と回答した企業20%を合わせても、何らかのAI推進担当を設置しているのは55%にとどまる。逆に言えば、4割超の企業はAI推進の社内責任を明確に置いていない。

報告書は、人材戦略を統括するCHROがHR部門へのAI活用において中心的な役割を担うことを想定し、CAIO等のAI推進担当と連携しながら取り組みを進めることが重要としている。AI推進の "司令塔" の有無は、HR×AIが部門単位の試行で終わるか、全社のガバナンスとして機能するかの分岐点になる。

柱③ 現場に根付かせる ─ 3つの原則

第3の柱は、ガバナンス体制を実装に落とし込むための原則である。報告書は「現場の理解を得ること」「継続的にアップデートすること」「小さくはじめること」の3つを挙げる

特に注意が必要なのは、モニタリング・評価・予測(活躍予測・離職予測)にAI活用を検討する場合である。報告書は「不当な扱いや権力の行使と受け取られる可能性もあり、HR部門と社員との信頼関係を構築していくためには十分に理解を得る必要がある」と明記する。AI技術の精度よりも、社員の信頼を損なわない導入プロセスのほうが、定着の成否を決めるという指摘である。

7. 8社の事例から見える "効果が見える領域"

報告書が掲載した8社の企業事例は、3本柱が現実にどう機能するかを示す参照点となる。各社の主要な定量効果は以下の通り。

事例の分布を見ると、「採用」と「労務管理」、つまりHR部門7サブ領域の中でも活用社数が多い領域に成果が集中している(前述の表4節を参照)。一方、人事評価・報酬といった処遇決定そのものを対象とする事例は8社の中に含まれない。

特に印象的なのはデンソーの事例である。同社は「キャリア実現支援ダッシュボード」で約5,400時間の作業を15時間に短縮し、若手社員のキャリア相談を全社規模で展開できるようにした。一方で、AIが直接キャリア相談に乗る仕組みも検討した結果、AIエージェント同士の会話実験で「希死念慮や労務問題に対する誤回答」の懸念が確認され、社員の悩みに直接答えるAIには「倫理や技術的なハードル」があることを公にした。「効率化はできても、判断は任せない」という3ステップの大前提が、現場の検証を経て確認された事例として読み取れる。

8. 残された4つの課題 ─ 技術以前の問題

報告書は、HR×AI導入を阻む課題を4つに整理した。

特に④のデータ整備の課題は、第3節で見た日米の評価AI格差の原因と裏表の関係にある。米国の評価AIが日本の十数倍の導入率に達しているのは、ジョブ型雇用のもとで評価基準が言語化され、その運用データが長年蓄積されてきたからである。日本企業がHR×AIで「サポート領域」を超えて「処遇判断領域」に進むためには、AI技術の導入よりも先に、人事データそのものの構造化が必要になる。

9. 次に問われるのは "AI人材の二層"

報告書の結論部は、AIをめぐる技術進歩のスピードを踏まえ「AIを利活用する際のガバナンスを適切に構築し、あらゆる分野で積極的に活用する企業が競争力を高めていく時代に突入」したと位置付ける

そのうえで、HR部門に求められるAI人材像を二層で示した。「AIの『意思決定・設計・コントロール』をデザインするAI人材」と、「AIによる判断を正しく見極められる人材」の両方が必要であり、HR部門の要員管理にこの認識を反映させなければならないという指摘である

この二層論は、2026年4月に経済産業省・IPAが公表したデジタルスキル標準ver.2.0と整合する。同標準では「AI実装・運用」スキルが新設項目として追加され、生成AI・AIエージェント・MLOpsを含むスキル体系が示された。経団連報告書の言う「AIをデザインする人材」は、まさにDSSv2.0が定義した実装・運用人材に対応する。

人的資本可視化指針の改訂版(2026年3月)は、経営戦略と人材戦略の連動例として「AI技術を活用した自動運転の実用化」を挙げ、必要となる「AI分野の高度専門人材の確保」を例示している。経営戦略がAIに依存する以上、AI人材の確保・育成計画は人的資本戦略の中核を占める。経団連報告書は、その認識をHR部門の自分事として翻訳した文書と位置付けられる。

83原則から30原則に集約されたCGコード改訂案、AI基本計画とAI白書2.0が示すエージェントAI時代、DSSv2.0が描くAI実装スキル ── そのすべての交点に、HR部門の "AIを使いこなす責任" が置かれている。経団連の報告書は、その責任の中身を「ガバナンス6要素・3本柱・3ステップ」として整理し、日本企業の出発点を提示した。

出典(32件)
  1. 経団連が2026年4月14日に公表したHR×AI活用の包括報告書(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.1)
  2. 労働力不足を背景にHR×AI活用が急務という認識(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.3)
  3. 「信頼できるAI」による「日本再起」が基本構想(人工知能基本計画(令和7年12月23日閣議決定), p.2)
  4. エージェントAI時代の定義─「目的を遂行する」存在への進化(AIホワイトペーパー2.0 ─ AI駆動型国家への構造転換─(案), p.1)
  5. 経団連n=75社調査: 企業の9割超が何らかの形でAI活用(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.4)
  6. 経団連調査の方法論: 企業規模別内訳と対象委員会(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.4)
  7. JILPT調査: AI導入に8割超が単純タスク解放と生産性向上を期待(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.4)
  8. OECD調査: アルゴリズム管理ツール導入率 米90%/EU79%/日40%(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.5)
  9. 評価ツール導入率: 米83%-67% vs 日5%-1% — ジョブ型蓄積差が背景(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.6)
  10. カリフォルニア州・NY市: 採用AIに対する州・市レベルの規制(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.6)
  11. EU AI法: 採用・評価AIをハイリスク分類で厳格規制(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.6)
  12. 経団連調査: 人事49社が最多、IT44/CS43/研究開発40社が続く(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.7)
  13. 大前提: HR×AIは人間中心、人間の意思決定サポート機能(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.12)
  14. AI活用の3ステップ: 入力設計→AI処理→人間が責任を持って判断(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.13)
  15. 対応3本柱: 安全性確保/推進体制/現場定着(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.12)
  16. ガバナンス6要素: 安全性/公平性/プライバシー/セキュリティ/透明性/アカウンタビリティ(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.14)
  17. AI推進体制: 役員レベル35%・部長クラス含め55%が担当者設置(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.15)
  18. 現場定着①: 社員理解の獲得、特にモニタリング・評価・予測領域で重要(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.16)
  19. 現場定着②: 技術・データ・意識の継続的アップデート(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.16)
  20. 現場定着③: 定型業務から小さくはじめ、成功体験を積み重ねる(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.16)
  21. デンソー事例: キャリア支援が5,400時間→15時間(約360倍の効率化)(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.24)
  22. デンソー事例: AIエージェント実験で希死念慮対応に倫理・技術ハードル明確化(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.25)
  23. 課題①: HR情報の機微性ゆえプライバシー・バイアス対策が必須(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.10)
  24. 課題②: 経営層に投資対効果を可視化することが導入の鍵(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.10)
  25. 課題③: 現場社員の信頼・受容が技術問題以上に重要(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.10)
  26. 課題④: 定性的な人事データの整備とシステム連携(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.10)
  27. 経団連の結論: AIガバナンス×積極活用が競争力の鍵(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.30)
  28. AI人材論: AIをデザインする人材と判断を見極める人材の両立必要(HR部門におけるAI等の活用に関する報告書, p.30)
  29. DSS v2.0を2026年4月16日公表(AI対応の大幅改訂)(デジタルスキル標準 ver.2.0)
  30. AI実装・運用スキル(生成AI・エージェント・MLOps)(デジタルスキル標準 ver.2.0, p.69)
  31. p.14の図「AI自動運転を進めるテック系企業の事例」より。検討フローを参考に経営戦略と連動した人材戦略・人的資本投資を検討する具体例。(p.14)
  32. 原則数: 83→30(第3回会合案)(コーポレートガバナンス・コード(改訂案), p.1)

使用データ一覧

keidanren_hr_ai_overview(2件)
コンテキスト年度出典
経団連が2026年4月14日に公表したHR×AI活用の包括報告書
2026年
一般社団法人 日本経済団体連合会は2026年4月14日、『HR部門におけるAI等の活用に関する報告書』を公表した。報告書はHR部門におけるAI活用を積極的に推進する観点から、2025年7月から2026年2月にかけて、HR部門(①採用、②人材配置、③人材育成、④労務管理)においてAI等を活用している企業やシステム開発事業者へのヒアリングを実施し、取りまとめたものである。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.1
労働力不足を背景にHR×AI活用が急務という認識
2026年
わが国は少子高齢化や労働力不足といった課題に直面しており、限られた人材をいかに活かすかが企業存続と企業価値創造の鍵となる。生成AIの登場により職場におけるAIの活用可能性が飛躍的に増大し、AIなどのテクノロジーを活用した業務の高度化・効率化は、生産性向上とイノベーション創出に不可欠である。一方で、職場におけるAIの活用は徐々に浸透しつつも、とりわけ人事・労務管理を行うHR部門におけるAI活用は手探り状態で、知見が十分に蓄積されていない。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.3
basic_vision(1件)
コンテキスト年度出典
「信頼できるAI」による「日本再起」が基本構想
2025年
人工知能基本計画は「信頼できるAI」による「日本再起」をサブタイトルに掲げ、「世界で最もAIを開発・活用しやすい国」を目指すことを基本構想とする。AI法(令和7年法律第53号)第18条第1項に規定される初の法定計画である。
人工知能基本計画(令和7年12月23日閣議決定)
p.2
ldp_ai_whitepaper_2_overview(1件)
コンテキスト年度出典
エージェントAI時代の定義─「目的を遂行する」存在への進化
2026年
人工知能は、単なる道具から、実行する主体へ。エージェントAIの時代が始まった。人間の問いに答えるだけだったAIは、今や、人間が逐一指示しなくとも、与えられた目標に向かって自ら計画を立て、外部のツールやデータベースを呼び出し、複数のステップを自律的に実行し、結果を検証して次の行動を選択するようになった。従来の生成AIが「問いに答える」存在であったのに対し、エージェントAIは「目的を遂行する」存在へと、劇的に進化した。
AIホワイトペーパー2.0 ─ AI駆動型国家への構造転換─(案)
p.1
ai_adoption_general(3件)
コンテキスト年度出典
経団連n=75社調査: 企業の9割超が何らかの形でAI活用
2026年
経団連調査『HR部門におけるAI・テクノロジー活用に関するアンケート』(2025年11月27日〜12月15日、n=75社)では、企業におけるAI活用状況として、「複数の業務プロセスで広く活用」が46%、「一部部署や一部業務プロセスに限定して活用」が24%、「業務プロセスには組み込んでいないが、ChatGPT・Copilot等の生成AIツール利用を会社として許可」が23%、「試行段階」1%、「具体的な利用はないが検討中」5%、「利用予定なし」1%。9割以上の企業がAIを活用していると回答した。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.4
経団連調査の方法論: 企業規模別内訳と対象委員会
2026年
経団連調査の対象期間は2025年11月27日から12月15日。労働法規委員会、同国際労働部会、同労働法企画部会、同制度等検討WG、雇用政策委員会、同政策部会、同人事・労務部会の企業を対象に実施し、回答企業の常時労働者数内訳は5,000人以上47社、1,000-5,000人未満13社、300-1,000人未満8社、100-300人未満2社、100人未満5社(n=75社)。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.4
JILPT調査: AI導入に8割超が単純タスク解放と生産性向上を期待
2026年
JILPT(労働政策研究・研修機構)の調査によれば、AIが導入された場合に期待することとして「単純なタスクからの解放」が82.5%、「労働生産性の向上」が82.5%、「社員がより高度な業務に集中できる」が72.1%と、AI導入に期待する声が多数を占めている。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.4
international_comparison(4件)
コンテキスト年度出典
OECD調査: アルゴリズム管理ツール導入率 米90%/EU79%/日40%
2026年
OECD「アルゴリズム管理に関する雇用者調査」(2025年)によると、何らかの形でアルゴリズム管理ソフトウェア(AIを含む①指示ツール、②モニタリングツール、③評価ツールの3つ)を導入している企業に属する管理職の割合は、米国90%、フランス81%、ドイツ78%、イタリア76%、スペイン78%(EU平均79%)であるのに対し、日本は40%にとどまる。米国・EUと比べてわが国企業のAIを含むアルゴリズム管理ツールの導入割合は低い。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.5
評価ツール導入率: 米83%-67% vs 日5%-1% — ジョブ型蓄積差が背景
2026年
OECD調査の評価ツール3項目(労働者への報酬・目標設定・不十分な仕事に対する制裁)における導入率は、米国83%/74%/67%、EU 13%/19%/4%、日本 5%/9%/1%。米国は日本との差が特に大きい評価分野で活用割合が高く、ジョブ型雇用を前提とした人事制度のもとで評価基準が比較的明確であり、制度が長年運用されてきた結果、AI活用に必要なデータの蓄積が進んでいることが背景にあると考えられる。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.6
カリフォルニア州・NY市: 採用AIに対する州・市レベルの規制
2026年
採用面でも応募者の絞り込みなどに多くの企業がAIを活用しており、カリフォルニア州などでは差別禁止や労働者保護の観点から規制を設けている。カリフォルニア州では2025年10月1日、雇用差別禁止の対象にAIによる「自動意思決定システム(Automated Decision-making Systems, ADS)」の利用によるものを含むとする規定が発効。ニューヨーク市は2023年7月、企業の採用活動等におけるAIの活用を規制する条例(地方法44)を施行した。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.6
EU AI法: 採用・評価AIをハイリスク分類で厳格規制
2026年
EUでも、日本と比べると指示ツールや一部のモニタリング分野でAIの活用の割合が高い。一方で、「EU AI法(AI Act)」など規制整備の動きも進んでいる。特に雇用分野(①採用・選考、②雇用条件、昇進、雇用契約の終了、タスク割当、パフォーマンス評価に影響を与える意思決定等)に関わるAIは「ハイリスク」に分類され、厳格な規制が設けられている。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.6
hr_ai_breakdown(1件)
コンテキスト年度出典
経団連調査: 人事49社が最多、IT44/CS43/研究開発40社が続く
2026年
経団連調査では、各業務(部門別)のうち、AI活用社数(n=75社)は「人事」が49社で最も多く、次いで「IT」44社、「CS(カスタマーサービス)」43社、「研究開発」40社、「法務」40社、「営業」38社、「マーケ」34社、「製造/現場」29社、「経理・財務」27社、「その他」14社。CSや営業、研究開発など広く各業務の中でAIが活用されている。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.7
hr_ai_principles(5件)
コンテキスト年度出典
大前提: HR×AIは人間中心、人間の意思決定サポート機能
2026年
大前提として、報告書は日本政府「人間中心のAI社会原則」(2019年3月)を引用する。「AIの利用は、憲法および国際的な規範の保障する基本的人権を侵すものであってはならない。AIは、人々の能力を拡張し、多様な人々の多様な幸せの追求を可能とするために開発され、社会に展開され、活用されるべきである」。これに基づき、HR部門におけるAIは人間の意思決定のサポート機能として活用すべきであるとする。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.12
AI活用の3ステップ: 入力設計→AI処理→人間が責任を持って判断
2026年
AIを活用する際の基本的なステップは3段階。【ステップ①】AIに何をさせるか決定し、必要なデータを用意してAIにインプット(人間)。【ステップ②】AIが担当者のサポートや検討結果をアウトプット(大量のデータ処理・手作業の自動化)。【ステップ③】AIが判定した理由を把握したうえで、人間が責任をもって最終的に意思決定。例えば採用では、客観的・具体的・明確な評価基準のインプット→AIによる面接内容のレポート作成・レコメンド→候補者の合否確定、という流れになる。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.13
対応3本柱: 安全性確保/推進体制/現場定着
2026年
求められる対応は3本柱で構成される。①安全性・公平性・透明性の確保(AI事業者ガイドラインの順守)、②戦略的推進体制の構築(AI推進責任者の設置・担い手や知見の確保)、③現場に根付かせるための運用・定着の仕組みづくり(現場の理解・継続的アップデート・小さくはじめる)。①と②をガバナンス体制と位置付け、③で実装していく。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.12
ガバナンス6要素: 安全性/公平性/プライバシー/セキュリティ/透明性/アカウンタビリティ
2026年
AI活用における安全性・公平性・透明性の確保のため、報告書はAI事業者ガイドライン(経産省・総務省、第1.1版2025年)と人事データ利活用原則(ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会、2022年制定2024年改訂)を踏まえ、ガバナンス体制を6要素で整理する: ①安全性(AI結果のみで不利益決定しない)、②公平性(属性別の定期的検証、過去人事データのバイアス事前検証)、③プライバシー保護(要配慮個人情報は入力しない、二次利用の事前確認)、④セキュリティ確保(会社指定ツールに限定、IT/DX部門連携)、⑤透明性(AI利用を社員・候補者に明示)、⑥アカウンタビリティ(責任者明確化、苦情対応フロー事前定義)。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.14
AI推進体制: 役員レベル35%・部長クラス含め55%が担当者設置
2026年
経団連調査によると、AI推進を担当する「役員ポジション(CAIO最高AI責任者等)を設置」している回答企業は35%。「役員ポジションではないが責任者(部長クラス等)を設置している」と回答した企業20%を合わせると55%が何らかのAI推進担当を設置している。「どちらも設置していない」企業は45%。CHROがHR部門へのAI活用において中心的な役割を担うことが想定されるため、CAIO等のAI推進担当と連携しながら取り組みを進めることが重要となる。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.15
hr_ai_field_deployment(3件)
コンテキスト年度出典
現場定着①: 社員理解の獲得、特にモニタリング・評価・予測領域で重要
2026年
現場に根付かせるための運用・定着の仕組みづくり①「現場の理解を得ること」: AIに対する不安や懸念を解消するために、社員への十分な説明を行い、理解を得たうえで活用を進めることが重要。導入後も社員の声を継続的に把握し、効果を検証・改善していくことで、社員のさらなる理解と支持を得ながら定着を図ることが肝要。特に「モニタリング」「評価」「予測(活躍予測・離職予測)」にAI活用を検討している場合、不当な扱いや権力の行使と受け取られる可能性もあり、HR部門と社員との信頼関係を構築していくためには十分に理解を得る必要がある。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.16
現場定着②: 技術・データ・意識の継続的アップデート
2026年
現場定着②「継続的にアップデートすること」: AI技術は日々進化しており、利用する側も継続的に知識やスキルをアップデートしていくことが不可欠。特に社内に蓄積されているデータを適切に管理・整備し、AIによる分析や示唆の精度向上に活用していく点も重要。AIの浸透により、働き方や仕事の進め方そのものが変化していく可能性を踏まえ、最新技術に関する理解にとどまらず、人間が担う役割や仕事に対する意識のアップデートが求められる。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.16
現場定着③: 定型業務から小さくはじめ、成功体験を積み重ねる
2026年
現場定着③「小さくはじめること」: HR部門の業務にAIを導入する際には、定型的な業務で、効果を確認しやすい業務からAIの活用をはじめるなど、「小さく」はじめることで成果を出している企業がある。小さな成功体験を積み重ねることができれば、業務の拡大や別の部署への展開も可能となる。既存業務にAIを導入する際には、業務プロセスのシンプル化も重要なポイント。属人化していた業務を「見える化」「標準化」するなど、手順を明確にすることは、AI導入に向けた下準備に寄与する。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.16
hr_ai_case_studies(2件)
コンテキスト年度出典
デンソー事例: キャリア支援が5,400時間→15時間(約360倍の効率化)
2026年
デンソー(自動車部品メーカー、従業員43,781人・単独2025年3月)の事例: 若手社員のエンゲージメントが全社と比べて低く、その一因としてキャリアに関する不安があったことから、若手社員向けに「キャリア実現支援ダッシュボード」を開発し2023年より運用開始。十数種類のキャリアタイプを特定したうえで、社員の過去のキャリア面談分析結果や社内のキャリア形成に資する大量のデータを読み込ませた専用の生成AIが、本人の希望するキャリア形成を実現するための具体的なアクションをキャリアタイプごとに自動生成する。仮にこうしたきめ細かいキャリア支援を人間が全社員にアナログで行う場合、約5,400時間が必要となるが、統計的手法やAI、ダッシュボードを導入したことで、約15時間で可能であることが試算された(約360倍の効率化)。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.24
デンソー事例: AIエージェント実験で希死念慮対応に倫理・技術ハードル明確化
2026年
デンソーは、AIが直接キャリア相談に乗る仕組みも検討した。AIエージェント同士の会話実験を通じて、AIによる応答の安全性を検証したところ、希死念慮や労務問題に対する誤回答の懸念があり、AIが社員の悩みに答える仕組みには倫理や技術的なハードルがあることが明らかになった。AIに任せるべき点を慎重に判断しながら、AIの利活用を進めていくこととしている。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.25
hr_ai_challenges(4件)
コンテキスト年度出典
課題①: HR情報の機微性ゆえプライバシー・バイアス対策が必須
2026年
課題①「プライバシーやセキュリティの確保、AIによるバイアスの払拭」: HR部門は社員一人ひとりのキャリアや処遇など組織運営に大きな影響を与える情報を扱うことから、その判断には高い説明責任と信頼性が求められるため、プライバシーやセキュリティーの確保、AIによるバイアスへの対策は重要。AI事業者ガイドラインや人事データ利活用原則を参考に、自社におけるガイドライン整備と適切な運用を行うことが有効である。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.10
課題②: 経営層に投資対効果を可視化することが導入の鍵
2026年
課題②「経営層の理解・促進」: AI活用にあたっては、導入コストが高く、投資対効果が見えにくいため、経営層の理解や承認が得られにくいこともある。①作業工数の削減等のデータを用いたり、効果を確認しやすい領域から段階的に導入するなどして効果や導入の意義を可視化することも一考。また②採用や人材配置などにAIを活用することで、人材の可視化が進み、新たな人材の採用・登用が実現している事例を示すことで、HR部門の高度化や価値創出の可能性について経営層の理解を促すことが考えられる。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.10
課題③: 現場社員の信頼・受容が技術問題以上に重要
2026年
課題③「現場社員の理解・促進」: AI活用が進まない要因は、技術的な問題だけでなく、社員の受容や信頼に関わる側面が大きい。HR部門と社員との信頼関係の観点から、AIの利用目的や活用範囲について丁寧に説明し、理解を得ながら導入を進めていくことが重要である。あわせて、AI活用を推進する担い手や知見を確保していくことも必要。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.10
課題④: 定性的な人事データの整備とシステム連携
2026年
課題④「データ整備・既存のシステムとの連携」: 人事データは定性的なものが多く、十分に整備されていないケースも多い。AI技術の進展や働き方の変化にも対応できるよう、人事データの整備・蓄積を進めるとともに、既存システムとの連携やシステム基盤の整備を進め、AIによる分析や活用につなげていくことも重要となる。一方で採用時の情報やサーベイなど新たに取得するデータを蓄積し、AI活用につなげることも有効。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.10
keidanren_hr_ai_conclusion(2件)
コンテキスト年度出典
経団連の結論: AIガバナンス×積極活用が競争力の鍵
2026年
AIをめぐる技術の進歩はめまぐるしい。好むと好まざるに関わらず、AIを利活用する際のガバナンスを適切に構築し、あらゆる分野で積極的に活用する企業が競争力を高めていく時代に突入。世界各国でAIやアルゴリズムの利用に関する規制の動きもみられる中、企業にとってはこうした動向も踏まえつつ、社員がAI等への不安や懸念を持たずに活用できる職場環境の整備が求められる。HR部門においても既存の定型的業務を中心にAI活用が進むことで、人が担うべき業務の見直しの可能性が大いに高まる。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.30
AI人材論: AIをデザインする人材と判断を見極める人材の両立必要
2026年
HR部門においても既存の定型的業務を中心にAI活用が進むことで、人が担うべき業務の見直しの可能性が大いに高まる。このため、自社の方針に沿ったAIの「意思決定・設計・コントロール」をデザインするAI人材の確保・育成と、AIによる判断を正しく見極められる人材の確保が課題となることを十分に踏まえたHR部門の要員管理が求められる。経団連は、HR部門におけるAI等の活用の好事例を収集し、情報共有を継続する。
HR部門におけるAI等の活用に関する報告書
p.30
dss_v2_overview(1件)
コンテキスト年度出典
DSS v2.0を2026年4月16日公表(AI対応の大幅改訂)
2026年
経済産業省とIPAは2026年4月16日、デジタルスキル標準ver.2.0(DSSver.2.0)を公表した。AX(AIトランスフォーメーション)の進展やデータ活用の重要性を受け、データマネジメントに関する改訂などを行った。
デジタルスキル標準 ver.2.0
dss_v2_skills(1件)
コンテキスト年度出典
AI実装・運用スキル(生成AI・エージェント・MLOps)
2026年
AI実装・運用(v2.0で追加されたスキル項目):生成AI、AIエージェント、マルチモーダル、IoTなどのAIシステム開発を実装し、運用管理を現場定着させるスキル。学習項目例にAutoML・MLOps・AIOps、生成AI開発・ファインチューニング、AIエージェント、マルチモーダルAI、IoT・ロボティクスが含まれる。
デジタルスキル標準 ver.2.0
p.69
strategy_linkage_flow(1件)
コンテキスト年度出典
p.14の図「AI自動運転を進めるテック系企業の事例」より。検討フローを参考に経営戦略と連動した人材戦略・人的資本投資を検討する具体例。
2026年
AI自動運転を進めるテック系企業の経営戦略と連動した人材戦略の例: 【事業セグメント・地域ごと】経営戦略「AI技術を活用した自動運転の実用化」→あるべき姿「AI分野の高度専門人材の確保/多数のソフトウェア開発要員の確保」→人的資本投資「高度専門人材にする競争力のある報酬水準の設定、グローバルでの採用活動の実施、ソフトウェア開発要員の採用、開発要員に対する人材育成研修」。経営戦略「顧客ニーズを踏まえた既存ビジネスの収益力強化」→あるべき姿「業務スキルの保有/現場従業員の高いモチベーションの醸成」→人的資本投資「リスキリングの実施、外部経験者の確保、現場の管理職のマネジメント力強化に向けた投資」。【組織全体の基盤構築】経営戦略「経営戦略の実行力を高める基盤強化」→あるべき姿「大局的な観点から経営判断を行うことができる人材の確保/従業員の定着」→人的資本投資「経営者候補人材の獲得・育成、従業員の福利への投資、従業員の満足度向上に向けた職場環境整備」。
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corporate_governance(1件)
コンテキスト年度出典
原則数: 83→30(第3回会合案)
2026年
改訂案では現行CGコードの原則数83(基本原則5、原則31、補充原則47)が30原則に大幅削減された。第2回会合案の28原則から、第3回会合で解釈指針の2項目が原則に格上げされ30原則となった。
コーポレートガバナンス・コード(改訂案)
p.1

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